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藍は未だに眠ってる。 早く中のを出してやらないと… 藍を抱き抱え先程まで御木と交わっていた風呂場へ。 清める間中藍は目を覚まさなかった 「ごめんな…藍…俺が来ておけば…」 藍には多くの紅い花が咲いていた。 小さな体で全てを受け入れた藍。体への負担は相当だろう 中のものを出すとき小さく喘ぐ藍に反応する自分が気持ち悪い 「俺…最低…」 どうにか綺麗にしてもう一度ベッドに下ろす。 「さて…これからどうしよ…」 傷を手当てしてやらないと…ん~ 「もしもし。俺」 『蒼。どしたの?』 「母さんに来て貰ってもいいかな?親父」 『…』 「手当てしてやらないと…でもこの家救急箱見付かんない」 『わかったよ』 「ごめん。記念日だったのに。あいつらどうなった?」 『ん?任せてきたから知らない。途中でさなえ拾ったら行くね』 「わりーな…」 実は母は医師免許も持っている。でも俺が生まれて俺との時間をどうにか取りたくて医者を辞め今に至る。 しばらくすると二人がやって来て母が手当てをしてくれた 「…それと…これね。ごんちゃんに貰ってきた薬。飲んだら楽になるはずだから起きたら飲んでもらって…」 「蒼。今日はここに泊まらせて貰ったら?二人を見てあげて」 「そのつもり。これから御木本の家にも連絡しようかな?って思ってたとこ」 「大丈夫?俺も一緒に泊まろうか?」 「いや。母さんは帰っていいよ。起きたとき沢山いてもこいつら嫌でしょ?」 「それもそっか…わかった…何かあったら連絡して?」 「ありがとう」

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