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思った以上の騒ぎだ… やっぱり注目されてしまった。 でも瑞季から離れることは出来ない。 席も幸い前後だから一緒に歩く。 まだあいつらは来ていない 視線をさ迷わせると藍の顔が映る。 圭と仲良く話す姿。藍は大丈夫だ。みんなが構ってくれるから…大丈夫… なのに泣きそうな顔でこちらを見る姿に胸が痛む… 藍の気持ちを知っているのに何も答えられない。 それなのに偽りだとしても今俺の隣には恋人である瑞季がいる 俺が藍の立場なら耐えられるだろうか… でも…今は…

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