暫くすると奴等がやって来た。 怯えたように俺を見ると二人で目を合わせ頷きこちらに来た。 瑞季が震えて俺の後ろに隠れるようにしている。 やつらの顔は窶れていた。 「おはよ…木築」 「…」 奴等を見下ろし睨む。 「瑞季…」 「やっ…やだ…来ないで…来ないで…」 恐怖に支配される瑞季を奴等の顔が見えないよう抱き締める 「ごめん…俺…謝っても許されないと思うけど…」 「場所…変えるぞ。瑞季はここにいて」 「いやっ！蒼といる！」 こんなに怯えているのに俺から離れることの方が怖いらしい。 誰も使っていない特別室へ向かう。その後ろから俺を呼び止める藍は今にも泣きそうだ 「蒼…っ…」 「藍…お前はここにいろ…な？。悪い…圭。藍をお願い」 「あ…おう」 ただならぬ空気を感じたのか圭翔は藍の肩を抱き藍を自分の胸に凭れさせた。