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「初めまして。蒼人くん。木更津 真琴です」 すごく物腰の柔らかい人…大人の余裕があり雰囲気も柔らかい 「木築 蒼人です。初めまして。何故俺のことを?」 「ん?麗ちゃんから聞いてるよ。すぐにわかった。君が…麗ちゃん…藍瑠くんの…想い人だって」 「想い…人…?」 「麗ちゃん…素直になりなさい。君はこれまで頑張った。だから…彼の手を取って。幸せになって?お父さんのためにも…君自信のためにも」 「真琴さん…でも…」 「君が幸せになれる場所は俺のところではないでしょ?」 真琴さんが藍の手を引きこちらへやってくる。 藍はされるがままだ… そのまま藍の手を解き俺の手をとる。そしてそっと俺たちの手を重ねた。 その上から真琴さんが覆う 「藍瑠くん…夢見させてくれて…ありがとう…俺は君と過ごす時間…偽りの時間でもとても幸せだったよ…最後にこれだけ…頂戴?」 そういうと藍の顎に手をそえ啄むようなキスを落とした 「ごちそうさま」 ペロリと舌舐めずりをし悪戯に笑う真琴さんはとても綺麗だった 「ごめんなさい…真琴さん…ありがとうございます…」 それを聞いた真琴さんは藍の背中を押し俺の胸に押し付けた。 突然のことに倒れそうになった俺は自然と藍のことを抱き締めていた 「蒼…俺を…受け入れてくれる?ずっと…忘れられなかった…」 「藍…俺も忘れられなかった…好きだよ…一緒に来てくれる?」 「はい…」 もう一度きつく抱き締めると藍がすり寄ってきてくれた… 「蒼…好きだよ…」 藍の声が耳に心地よく恥ずかしそうに紡がれた言葉を噛み締める… やっと…捕まえた…

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