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友達だから
「え?」
「俺…女装癖があって…化粧品うちの使ってるんだよね」
「えー!?」
「やっぱり引くよね…?ごめん。…」
「違う違う!!お前なら似合いそうって思って」
「は?」
「ちょっとみたい…」
「いや…流石に気まずい…それは…」
「えぇ?だめ?」
「ごめん」
「写真は?写真とかないの?」
「写真…あぁ…ある」
「見せて!!」
「…そんなキラキラした目で見んな…わかったよ…」
自分のスマホを持ってきて画面を見せられる。
「左が俺…」
そこには今まであったことがないくらい綺麗な女の人とかなり可愛らしい蓮華が写っていた
「うわぁ…蓮華まじ可愛い…惚れそう…」
「おいおい…」
「こっちの綺麗な女の人は彼女?」
「違う…この人も男の人。お前ファッション誌とか見る?」
「いや…あまり…」
「やっぱり?ちょっと待ってて」
一冊の雑誌が広げられる。そこにはこれまた見たことないくらいのイケメンが写ってた
「日本人?」
「まぁ一応…でこの人はこの人と同一人物」
「え!!マジでか…すげーっ…化粧ってすげー…」
「俺も同じ人って知ったときは驚いた。俺も暫く女の人だって疑わなかったから…」
「すげーなぁ…面白い…」
「で…俺の好きな人…」
「へ?お前ゲイ?」
「ん~…この人限定。今まで普通に女の子が好きだったし…まぁどんな子もお金目当てだったけど…この人…カイさんがね…俺は俺だって言ってくれた…その言葉で救われた…そう言ってくれた…俺を見てくれた…嬉しかった…元々気になっている人だったからますます好きになった」
「そうなんだぁ…」
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