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何だろう?この感覚
何で俺走ってるんだろう…やばいやばい…何か…いろいろヤバイ…
「さなえ!!」
追いかけてくんなよ!バカ!
「うわっ!!」
「待ってって」
「な…」
またも茜に背中を預けてしまっている。心臓が煩すぎて耳を塞ぎたい…走ったからだよな…そうだよな?…じゃなきゃ茜相手に…
「さなえっ!さなえ!」
何?何か声震えてる…泣いてんの?
ゆっくり振り返ると思った以上に顔が近くて焦る。んでこんなに綺麗なんだよ…バカ…自分の顔が熱くなっているのがわかる
「ちょっと…茜?…泣いてんの?ねぇ」
「だって…さなえが…逃げるから…」
「お前がいきなりあんな…」
「だって…我慢できなかった…俺…」
これ以上聞いたらダメだって頭の中で警報が鳴り響く
聞きたくなくて両手で茜の口を塞ぐ
「茜…ちょっと待って…今は何も言わないで…明日…明日また来るから…だから…ね?」
茜は大人しく頷き帰っていった…
何がヤバイって…キスされて嫌じゃなかった自分自身…そして…茜が他の人としているのが嫌だと思ってしまった自分…
そして熱くなった俺の体…何で…俺…何で…驚いただけだよね…そうだよね…
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