70 / 356

禁止令から3日…

早速バイト帰りに手を繋いでくる茜。 ぎゅって握ったり手の甲を撫でてみたり… 軽く抓ってみたり ひたすら人の手で遊ぶ 「はぁ…さなえだぁ…」 「お前は…触りすぎ…」 くすぐったい…そんなこんなしているうちに家につく 扉を閉めてもさなえの遊びは終わらない 「茜…ご飯作るから離して?」 茜は渋々離れていく…ちょっと寂しい… 「茜、一緒につくろ?」 「うん」 結局仲良くならんでご飯を作る。そして当たり前のように茜の膝の上に乗せられ食べさせられる 「もう…自分で食べられるのに…」 「いや?」 「…いやじゃないよ…」 「可愛い…さなえぇ…」 ぎゅーっと後ろから抱き付く茜の体温が気持ちいい… 「明日休みだから…お風呂一緒に入らない?」 「えっと…うん…」 やるのかな…なんて…期待してた自分がいたのは茜には秘密…普通に一緒に入っただけで何もしなかった 「ん?何?さなえ」 「いや。別に…」 「もしかして…期待してた?」 「違う…」 「そっか…」

ともだちにシェアしよう!