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新たな一歩
今日は土曜日。
午後には理実と新山がくる。
茜と共に準備して終わった頃丁度インターホンが鳴った
「いらっしゃい。あがって」
「お邪魔します」
二人とも少し緊張しているのか表情は固かった
「そんな畏まらなくていいのに」
「あの…これ…母が…」
綺麗な包装紙でくるまれた手土産。
「これって!!あそこだ!!すげー嬉しい!!」
なかなか手に入らない人気のゼリー。
フルーツもゴロゴロ入っていて宝石みたい。
一度は食べてみたかったけどいつも売り切れていて買えなかったから嬉しかった
「よかった…喜んでもらえて」
ごはんたべたらみんなでいただこう
取り敢えず冷蔵庫にそれを入れ食事にする。
理実はなかなか箸が進まないようだから先日の新山のようにたべさせると戸惑いながらももぐもぐと食べてくれた。
その顔がとても可愛い
「理実…可愛い…」
「は?」
「可愛い!」
「さなえ。理実戸惑ってる」
「でも可愛い…」
「まぁ…確かに」
「そんなこと初めて言われた…」
「どっちかっていうと美人だもんねぇ」
「茜やさなえに言われてもねぇ…」
「新山も…あ…ねぇ。理実は名前なのにお前だけ名字って何か…あれだから…名前で呼んでいい?」
「いいけど」
「んじゃゆうって呼ぶから」
「お好きにどうぞ」
その後何気ない話から思いの外共通点も多くこれから仲良くなっていきたいと思った
実際俺たちは親友と呼べるほど仲良くなったのだがこのときはそこまでの関係になるなんて思っていなかった
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