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5.襲ったつもりが反撃に遭い ※R18
謝恩会って言ったってみんな未成年だから乾杯はソフトドリンクだし、百歩譲って出てきたってノンアルコールカクテルぐらい。(ノンアルコールカクテルを飲んでたのは大人)酔い潰して襲うなんてことはとてもできない。
そう、普通なら。
実のところ雅人は健康優良児で、22時を過ぎると何があっても寝てしまう。合宿なんかでもみんなが起きている横でぐーすかぴーと先に寝てしまうらしい。だから、今夜は語り合おうなんて言っても日が変わるまで起きていることはない。
「……すまん、だめだ眠い……」
「いいよ、先に寝て。明日は帰るまでまた語ればいいじゃん」
「そうしよう、な」
それでも23時頃まで雅人はがんばってくれた。これだけでもう十分だと思う。僕は片づけの続きをするフリをして雅人をベッドに追いやった。
少しして、規則正しい寝息が聞こえてきたことを確認し改めて準備を始める。
雅人は一度寝るとよっぽどの物音や声がしない限り起きないのはよく知っている。慎重に身体の準備をし、雅人の腕を軽く縛ってベッドヘッドにくくりつけた。万が一突き飛ばされたりして怪我をしないようにだ。
よく起きないな、と思いながら汚れてもいいTシャツに着替え潤滑剤をベッドの脇に置く。
はーっと息を吐き出して、僕は雅人自身を下着から取り出した。
うっと詰まる。
萎えている状態なのにこの時点でけっこう大きい。でもやると決めたからにはやるんだ!
僕は雅人自身を優しくしごき、勃たせた。そしてそれにコンドームをかぶせ、僕自身にもコンドームをつける。多分僕がイくことはないだろうけど念の為。
そろそろと仰向けの雅人の上に移動し、ここ最近慣らしておいた後ろは指二本ぐらいなら入るようになっている。その努力を他でしろって? やなこった。
身体の力をできるだけ抜いて、ゆっくり雅人自身の上に跨った。
「……んっ……」
思わず声が漏れる。思ったよりも中を広げられる感覚に腰が引けそうになるが、僕はそのままゆっくりと腰を落とした。
「んあぁっ……」
ため息をつくように息を吐き出して、最後まで雅人自身を受け入れた時は汗だくになっていた。中の圧迫感がすごくてすぐに動くことはできそうもなかったが、痛みは特になかった。潤滑剤をたっぷり使ったのがよかったのだろう。
寝たままでかまわないから雅人をイかせるのが目標だ。奥でどくどくと主張している雅人自身を頼もしく思いながら僕は震える腕と腰を使って抜き差しを始めた。
「……はぁ、はぁ……」
けっこう腰を動かしたが雅人自身は時折びくびくと暴れるだけでまだイく気配がない。イかせる前に僕の腰の方が限界でどうしようというところだ。やっぱり無謀だったかなと思いながら半勃ちの自分自身に触れる。雅人自身で中がいっぱいなせいか、腰の動かす位置によってなんだか甘やかな感覚が生まれて困った。とりあえず自分を一回処理してから、と雅人自身を咥えこんだまま僕は自分自身をしごいた。いつもと違って中を抉られた状態での自慰は興奮した。目を閉じてもうそろそろでイくかも……と思った時、いきなりずんっ! と腰を突き上げられた。
「ああっ!? え? ……なに?」
「……智、何してんだ?」
僕は一気に青ざめた。とうとう雅人が起きてしまった。
「え? あ、いや、その……あんっ!?」
「何をしてるんだよ?」
ずんっ、ずんっと下から腰を突き上げられて僕はびくびく身体を震わせることしかできない。しかもそれが何故か適格に僕自身の裏側を抉るものだから中で感じてしまって困る。
「なぁ、智。なんで俺、お前に強姦されてるわけ?」
「あっ、あっ、そこっ、だめっ、だめだってぇっ……!!」
雅人の詰問に答えられない。それよりも中が感じて腰が蕩けそうで怖い。僕は座っていることができなくて雅人の上に倒れた。だけど雅人の腰の動きは容赦なく僕を追い詰める。中を抉られただけでイッてしまうことはなさそうだったが、気持ちよくてイきたくてたまらない。
「智、腕ほどけよ。逃げないから」
中をずんずんと突かれながら僕はさすがに躊躇した。逃げはしないかもしれないが殴られたりするかもしれない。今は呆れた顔をしているけれど軽蔑した目を向けられるかもしれないと思ったらそう簡単にほどくことはできなかった。僕の葛藤に気付いたのか、
「なぁ、智。こんな形じゃなくて、俺にお前のこと抱かせろよ」
雅人はそう言ってにやりと笑った。やヴぁい、鼻血噴くかと思った。
僕は震える手を伸ばし、中をずんずんと突かれながらどうにか雅人の腕の紐を外した。
「はぁー……あんっ!」
こいつ鬼畜だ。腕の紐をほどくまでに中を容赦なく抉られた。雅人との身体の間に挟まれた僕自身は勃ちっぱなしで痛いぐらいだ。雅人は自分の腕の動きをひとしきり確認すると、僕を抱きしめて身体を起こした。
「ああっ!?」
抉られる位置が変わり、僕はびくびくと身体を震わせる。
「全く……GWまで待てなかったのかよ……」
「だって……」
ゴールデンウィークには雅人の家に泊まりにいく約束をしていた。雅人の家は昔からある家で敷地が広く、母屋と離れがある。母屋は二階建てに改築されているらしいが、離れは平屋建てでそこが雅人の部屋になっているとは聞いていた。
「……あーもうなんでお前こんなにあほでかわいいんだよ? GWに会っても勘違いじゃなかったら口説いてヤりまくろうと思ってたのになぁ……」
「え? 口説く? ヤりまくる?」
雅人がため息交じりにとんでもないことを言うのに僕は反応することしかできない。つーか寝耳に水だ。まだ寝てないけど。
「俺相当我慢してたんだぜ? 責任とれよな……」
そう言いながら雅人は僕をぎゅうぎゅう抱きしめて、後ろが排泄器官だと忘れるぐらい雅人自身でヤりまくってくれた。さすがに後ろの感覚だけではイけないので僕自身をしごかれながら後ろを抉られ、もうなんていうかドロドロになるまで抱かれた。
「……はぁ……えっと、帰らなくていいの?」
やっと落ち着いて解放された時、僕はぐにゃぐにゃになりながら聞いてみた。
「切符買ってないからいつでもいい。智も居残りな。俺がとりあえず満足するまでは帰らせない」
「え」
さらりとそう言って、雅人はまだ寮に残ることを寮監に伝えに出て行った。
「……えーと、もしかして僕……早まった?」
雅人があんな情熱的な奴だったなんて知らなかった。逃げ出したくなったが散々中を抉られて腰は動かないし、それから約10日間文字通り僕は抱かれまくった。SEX覚えたての猿とは言い得て妙だ。頭溶けたらどうしようと心配してしまうほど抱かれて、僕たちは大学生になった。
「浮気すんなよ」
「そっちこそ!」
ほんの少しだけ遠距離恋愛になったけど、念願の恋人同士になれてとりあえず満足です。
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