1 / 36

第1話 人形小豚のハスティ -1-

―……僕は、十六歳で死んだ。 死因は『母親の愛人による、癇癪による一方的な暴行』。 そして僕は突然に全能なる神の気まぐれで、"獣人"の世界に"十六歳の姿で転生"した。 その扱いは、本当に『気まぐれ』なのだと思う。 だって、僕は"会話が出来る"くらいで、他に何も持たされなかったんだ。 僕は薄暗い森の土のニオイに誘われて瞳を開け、翌日を迎えない内に粗野そうな二人の男に捕まった。 ここが獣人の世界だという知識から、虎と狼の耳と尾を持つ彼らを僕は案外スンナリ受け入れた。 そして何も分からないまま連れて行かれた先で、僕が"捨てられた存在だから連れて来た"のだと教えられた。 男達は奴隷商に、森で"捨て子"を見つけて"市"へ連れて来る役割をしていたのだ。 つまり僕が目覚めた森は、親が口減らしの為に子を捨てる森であり、拾った子は奴隷として売りに出す。 そんな流れがいつの間にか出来、暗黙のルールになったそうだ。 中途半端に前世の知識がある僕は、その事実にまさに自身が新たに塗り替えられる感じだ。 そして僕は、自分が何の獣人か知った。 「―……坊主、お前幾つだ?」 「……じゅ、じゅうろく、さい……」 「へぇ? 小柄で可愛い顔してんなぁ?」 「豚種の、マイクロブタかな。……多分、そうだ」 ぼ、僕、豚種でマイクロブタの獣人なんだ? まぁ、ポチャ体型だけど……。 虎の男は僕を後ろ手に掴み、狼の男は僕に質問しながら服を全て脱がした。 そして狼の男は僕の脚を肩幅に開かせた。 するとそこに陣取り、脚を勝手に閉じる事が出来ない様にしてからしゃがんでペニスに視線を合わせ、それを掴み物色する様にぷるぷる振った。 「大きさは普通か? ここ、自分であまり弄らないのか? ぷりぷりして、綺麗な色のままだ」 「"ベビー"ピンク、ってか?」 「……っ! ひ、ぃ、や、やめ……てっ……」 やや萎縮気味のペニスの先端を覆う皮を"クイ"と僅かに下にさげ、僕の色合いを指摘してきた。 状況にいっぱいいっぱいの僕は、両目から涙が溢れて来た。 「でも、身体の割にはデカイ玉袋をぶら下げてるな。豚獣人だからか?」 「ふ……ふぇっぇぇん……」 狼の男に皮で先端部をシコシコされながら、今度は玉を揉まれる。 大きな手が、僕の袋の中の玉をフニフニしてくる。 虎の男は僕を掴んだまま「我慢しないで、出そうな~」と、あやす様な声を掛けて来た。 そしてこの特殊な状況の中、扱かれてあっけなく達してしまった。 "びゅぅ!"と白濁の線が先端から放出され、男達は結果に満足した様だ。 「よ~し、出た出た。ンじゃ、"肉"用の奴隷として客に出そう」 「見た目はアレだけど、一応大丈夫だな。コイツなかなか可愛いから、高く買ってもらえそうだ」 そして僕は足裏に特殊な焼きごてをされ、奴隷にさせられた。 僕は焼きごてを受けた時、恐怖に益々涙が溢れ、突然の苛烈な痛みに驚いて"シャー"と放尿をしてしまった。 男達は僕の放尿を見ながら、「汚い」「臭い」と言いながら、最後の一滴を出し切るまで視線を外さなかった。 放尿が終わると「処理だ」と言いながらアナルに特大の浣腸をされ、彼らに見ながら中身を全部出させられた。 泣きっぱなしの僕のアナルから汚物が出て来る度に、男達はいやらしい笑みを深くする。 そして先程と同じ様に僕をなじりながら洗浄をし、香油を注入して「完成だな」と言ってきた。、 ―……足の裏がジクジクと痛い。 痛みと恐怖と混乱の涙でグチャグチャのまま、僕はすぐさま大勢の人の前に全裸M字開脚で"競り"に出された。 「コイツは小さくて幼い様ですが、精通はしてますのでご安心を。では、ご覧下さい」 観客の前で猫の男の肉厚の手で急に扱かれ、僕は訳が分からないまま我慢出来ずにペニスの先端から白濁を飛ばした。 「ぅぁ、あ、あっ……! ああ!」 僕の射精姿に幾つもの"ほぅ……"という、熱を孕んだ溜息めいた声や"愛らしい"という言葉が僕の耳に入ってくる。 そして猫の男はペニスから白濁を掬い、アナルの表面にくりくりと塗ってきた。 照明の光で僕のアナルがテラテラと濡れ光り、観客の視線がそこに集中した。 視線に犯される、ってこういう事……? 「ふぇっ……」 ―ぷちゅ…… 新たに泣く寸前、猫の男が僕のアナルに何か小さな……錠剤を入れた。 それは不思議と僕の中で直ぐに溶け、そして……そして僕は…… 「……ン、は、はぁっ! は、はぁ、はぁ……!!」 観客の前でペニスを完全に勃起させて、先走りがドバドバ信じられないくらい溢れてきた。 僕は急に身体を犯す熱に息を荒くして、傍らの猫の男に懇願していた。 「おし、り……ムズムズくるしぃです……。たす、けて……くださぃ……」 「そうか。なに、直ぐに苦しくなく、楽になる……」 僕の涙ながらの懇願に涼しい顔と声で、猫の男はこちらに視線を向けずに答えてきた。 彼の態度に僕は更に悲しくなり、自由の利かない今を嘆いた。 「はぁ、はぁ」と頬を上気させて、何とも出来ずに固定された身体を揺らしていたら、その瞬間が突然きた。、 「―……それでは、ふわふわな薄桃色の髪に大粒黒目の豚獣人の中でもマイクロブタ種、"森"出身の十六歳の男性体、開始は金貨二十から!」 ―ずぷぅ! 「ひぐぅ!??」 「さ、"楽"になる時間だよ」 競りの開始の言葉と同時に、猫の男は僕の体液で濡らした太い指を一本、アナルに挿し入れた。 それから観客に見せ付ける様に、猫の男の指にアナルを犯された。 犯されながら競りが繰り広げられ、僕の頭上を"金額"が飛びかう。 僕の痴態に場内の熱気が上がり、金額も上がる。 猫の男は最終的に太い指を四本使いアナルを犯しながらペニスを扱いて、薬の影響からか簡単に射精を繰り返し喘ぐ僕を楽しむようにいたぶり犯した。 僕は涙の膜で、視界から猫の男、観客、値札……見たくない物を全て追い出して、どうしようもない熱に翻弄された。

ともだちにシェアしよう!