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第2話 人形小豚のハスティ -2-
そしてそのまま気を失ったらしく、瞳を開いたら僕は短い腰布一枚に手を一纏めにした枷に両足首には重りを着けられ、身形の良い犬の獣人の老紳士と馬車に乗っていた。
僕は幾らで買われたのかな……?
幾らの……価値が生まれたのだろう……。
そんな事を薬の後遺症からか、ぼんやり考えていたら老紳士が声を掛けて来た。
「ワシの店に着く前に、お前にこれからの仕事を教えてやろう」
そう言うと老紳士は道から逸れて馬車を止めさせて、僕の腰布を剥ぎ、脚を全開にかせて覆い被さってきた。
猫の男の指で解されたアナルに、犬の老紳士の既に勃起していたペニスが難なく侵入を果たしてくる。
何度も腰を打ち付けられ、その度に肌同士が密着する音と濁った粘性の水音が揺れる馬車内に響いた。
僕は、犬の老紳士に同性相手のセックスが仕事だと教えられた。
まだ媚薬効果が残るアナルにペニスを教え込まれ、快感の与え方と得方を同時に刷り込まれた。
老紳士は教えられながらすすり泣く僕に、彼は益々欲情したのか打ち付けの激しさを増させ、僕の中でペニスの質量を上げた。
そして彼のペニスに瘤が出来、栓をされている状態で僕は熱い放出を受けた。
初めて流れ込んでくる勢いと熱に、僕は違和感しかなく、「ぅあああぁあ……!」と呻く声が出た。
そんな僕を見下ろしながら老紳士は僕に長々と射精し、逃れようの無い僕はその間ずっと胸を弄られた。
「白い肌はスベスベでモチモチして……胸は膨らみ始めの少女の様だな。乳首まわりだけぷっくりして……大変愛らしい……」
「ぅ、あ、ぁ……」
「……行為は初めてだろう? 男に中に射精される感覚を、まずはワシでじっくり覚えなさい……」
「う、ぅううぅ……」
やがて瘤が引き、抜かれたペニスの太さに口を開けたアナルから、トロリと白濁が排出され、僕はどうする事も出来ずそれを垂れ流した。
そして僕のペニスが緩くだが立ち上がって先走りで濡れているのを見て、老紳士は機嫌を良くした。
「ふふ……。男相手に素質が有る様だな。喜ばしい事だ」
……僕は同性相手に強い忌避感が無い。前世で僕の性癖が曖昧なバイだったからだ。
しかも僕は高校に上がってから母さんの愛人の男に、母さんが居ない時に胸やペニスを触られまくられていたのだ。
そんな男に癇癪を起こされて死んだ日、僕は酔った男から初めてセックスを強要された。
激しく抵抗したら、小柄な僕の身体は酔っ払いの怒りに加減が狂った拳に、難なく殴り吹っ飛ばされて薄い窓ガラスに頭から突っ込み、首の頚動脈を……な流れなんだ、実は。
確かに母さんの愛人の男は美しいと言えたけど、僕には恐怖の対象でしかなかった。
それがこれから……そのセックスが日常化するのだ……。
「今から君の名前は"ハスティ"だ。元の名前は名乗らないように、捨てて忘れなさい。新しい君になるんだ」
「…………はい」
老紳士に名付けられ、僕は前世の名前を捨てた。
まぁ、元から名乗るつもりは無かったんだけど……。前世だし。
それから僕は短期間だがこの老紳士は教育係として馬の獣人と犬の獣人の男達を僕につけ、彼らに色々仕込まれて早々に"商品"に変えられた。
「ほら、射精が終わるまで俺のペニスを咥えてしゃぶり続けろ」
「んぅ~~う~~! ぁううぅ~ぇううん……!」
「ははっ。お前のデカ長の馬ペニスを、犬獣人の俺の射精終わるまでなんて酷じゃねぇ?」
馬獣人の巨ペニスをフェラしながら、犬獣人から瘤栓射精!?
「しょうがないだろ。ゼイリアの犬爺様が早く仕上げろと俺をせっつくんだよ。このマイクロブタちゃんを早く自慢したいんだと」
「ならしょうがないか……。早くペニスを両方から上手におしゃぶりするのを覚えるんだ」
「ぅう~うー!?」
早々に仕上げる為に、僕は昼夜を問わずに様々な調教を受けた。
その中でセックスは基本必ず中出し。自分からの拒否は認められなかった。
僕は何とか短期間で口内に出された精液を"ごっくん"して、お掃除フェラをする事と、乳首を弄られてイく事、尻だけで感じる事を覚えた。
ある意味"優秀な身体"と言われ、僕は男達に仕込まれる身体に変化が加算される度に、何かがガリガリと削られていくのを感じた。
「……やぁッぱり俺のは最後まで入んねぇなァ……」
「当たり前だろ、この身体だぞ。ただでさえお前のは長い上に太いんだから」
「ぅ、ぅあン……ん~~!」
馬獣人のペニスで今日も犯され、限界まで挿入される。
しかし、これだけで終わりではなかったんだ……
「やめ……て……無理、……無理ですぅ……」
「ん~~抉じ開ければ、最後まで入りそうなんだが? ホラホラ、今日こそ入れ入れ」
「即席なんだから、無理矢理開発すんなよ……って、おい!?」
「んぁ、ぁ! ぐ、んぅ、ううう!!! う―――……」
―グ……ボン!
「……かっ……は!? はぐぅううううううううう!!! あう、あぅうううッ!!?」
「ぅわ、"奥"、マジ開かれちゃった? お前、鬼蓄! 白目剥いてんゾ!?」
「ぅぁ!!! スッゲェ締め付け!! 全部入ったし、マジ最高なマイクロちゃんに大変身だ……! ぁあああ……出る出る……」
―ぶびゅるるる! ぶびゅー! ぶびゅー! ぶびゅー! ぶびゅー!
「…………ぅあー!? あー!! アツイ! アツイ!! あ! あ、ぁ! あああ―!!!」
そして僕は馬の大量射精を無理矢理抉じ開けられた奥に放たれ、熱い叩き付けに悶えた。
ピクピクと痙攣する僕を調教組みの二人が見下ろし、卑下た笑みを浮かべている。
遠くで「ポコ腹だなぁ。これは調教期間を延ばしてもらおう」とどちらかの声がした……。
僕はその後、馬ペニスを何度も最後まで受け入れる調教を毎日され、毎回酷くイかされた。
あまりに僕が泣き喚くから、うるさいと薬を使われ、意識が気持ち良く飛んでいる時に何発もされた。
緩んだ僕はそうなると必ず射精と放尿をするようで、とにかくグチャグチャだった。
薬の投与でぼやけた意識の中、僕は常に調教として男に犯される。
ここの調教が終わっても、僕は色々な男に犯され続ける。
これは、前世で男とのセックスを拒否した事への、何らかの罰なのか……。
だから死んで、そのまま転生した世界でこうも男に無理矢理セックス漬をされるのか。
……ありえない。
涙が出そうなのに、出ない。声も、出ない。死んだ感情だけが漏れてく。
僕は心が弱っていくのを感じた。
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