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第3話 人形小豚のハスティ -3-
―……それでも調教は順調に進み、僕は遂に"店"に卸される事になった。
老紳士が僕を卸した場所は会員制の一番高級な店らしく、妖しい雰囲気ながらどこか清潔感が漂い、店側もお客側も全員男……そんな所だった。
「―……さぁ、彼は今日からこの舞台にデビューするマイクロブタのハスティです! 初めての相手は我等が"王様"の彼、アルハーム!」
初めての仕事相手……は若いライオンの獣人で、名前をアルハームと言った。
彼はこの店の攻め手の"王様"と呼ばれ、一番の人気者で、僕をちゃんとリードしてくれた。
放射状に広がる金髪は艶やかで色濃く、鋭いながらも深い茶の柔らかい光りのある瞳、高身長で締まる肉厚な整った身体。
広い肩幅に逆三角形の上半身と男のある意味、折れそうな引き締まる細い腰、そして繋がる小さい尻、滑らかな肌に長い四肢に小さな頭部……。
近くで見れば見るほど、彼には男の色気があった。まさに、美しさで見た者の心臓に牙を穿ち、爪で深い傷を残し虜にする様な、"魅せる"肉体をしていた。
そんなアルハームに観客に見える様に後ろから愛撫としてペニスを扱かれながら玉袋を揉まれ、僕は恥ずかしいのにそこで直ぐに一回達してしまった。
彼の手で皮から剥き出されたピンクの先端から白濁を観客側に飛ばし、僕はその時に一気に挿入された。
小柄な僕を子供の"おしっこポーズ"にし、軽々と持ち上げられてズポズポと結合部を見せ付けるように犯される。
そうされながら僕の内部に存在する敏感な粒を執拗に攻め、周りが分からなくなるくらい快感にドップリ溺れさせられた。
上下に動かされながら抽挿を受ける度に、プルンプルンとペニスが白濁を四方に撒き散らし、僕は涎を垂らして善がった。
そしてアルハームは一回目の射精を内部ではなく……
「ンぷぁ……!?」
僕は顔射され、かけられて精液濡れの乳首をじっくりと捏ねられた。
精液で汚れた顔をそのままに、僕はアルハームに再び挿入され、今度は中出しをされた。
熱い彼の精を内部に受け、僕は高い嬌声が止まらなかった。
それからアルハームに抜かずの中出しを二回され、僕の許容量を超えた精液が挿入を受けているアナルの隙間から垂れ漏れた。
アルハームはそれを見て僕からペニスを抜き去り、ポッカリ開きひくつくアナルを観客側に晒した。
すると開いたアナルからドロリと精液が流れ、僕は腹に力を入れて、更にアナルから白濁を大量に出した。
そして"ビュ!"と白濁が塊で出たところで、僕の初めてのステージは終わった。
舞台袖でアルハームから「気持ち良かったよ」と頭を撫でられて、両頬にキスをくれた。
後から教えられたが、彼が頬にキスする行為は珍しく、大変機嫌が良くないと得られない行為だと言われた。
そして僕は今後、結構な頻度で彼のステージの相手をして選ばれるのだけど、それはまた別な話……。
まぁ、お披露目のセックスショーが終われば、僕は様々な獣人奴隷と色んなセックスショーをさせられ、たまに"買われる"日々。
男の僕は妊娠の心配が無いから、みんな遠慮無く中出ししてくる。
そんな日々の中で自分からペニスが抜かれ、ドロリと白濁が体外に出る度に、僕の中から"何か"が同時に流れ出ていった。
"感情"だ。
皆に見られながらも、複数も、酷い変態プレイも、お客に買われても……僕はセックスに何も感じなくなった。
セックスに感じているけど、どうも表情がない……"無機質"な雰囲気な僕。
すると、そんな僕を皆が『人形小豚のハスティ』と呼ぶようになった。
そして僕は"貸し出し"も行われた。
綺麗な衣装を着せられて、お客の望む"デート"をする事も有れば、裸で草むらに放置され何人もの浮浪者に犯されるのを見て楽しむお客も居た。
お客に望まれれば外でもしたし、どんな衣装も着た。他の獣人の真似事もした。自慰も排泄行為も目の前でした。セックスの相手も選ばない。
喜ぶ、嫌がる、感じる……身を任せて射精する。
そう。彼らは"人形"の僕に高いお金を出して、好きに人形で遊ぶ権利を得ているんだ。
「…………」
だって、そうしないと……。
僕は殴られ、蹴られ、叩かれ、時には薬を使われ、限界まで放置される。
イヤでも、壊れても、"賢く"しないと全て死んでしまう。
前世の最期の記憶とここでの日常の恐怖や死への恐怖に、心の内にいる幼い僕は所在無く行ったり着たりを繰り返し、結局途方にくれる。
彷徨うまま、答えが出ず、表の僕は人形としての道を選ぶ。
嬌声や白濁が溢れても、それは僕じゃない。
僕は誰も求めていない。
足裏の奴隷の印がいつもジクジクする。
―……ここから逃げられないと、治っているのにジクジク痛むんだ……。
だって、僕、知ってるんだ。
本当に逃げて掴ったら お店の下の深い所で食べ物は出されない特別なディナーショーが開かれて、そこのステージに"呼ばれる" んだよ?
僕はそのショーにお客の強い要望で、目隠しをして特別に同席させられたんだ。
丸々とした兎の店主は何とか断ろうとしてくれたんだけど、どうしても無理で……。
彼は犬の老紳士に相談しに行ったけど、「……勉強させなさい」と一言だけ言われ、帰されたのだと僕に言った。
目隠しをされる前に見たステージには、鎖に繋がれて項垂れている羊の獣人と、普段は揉め事担当の厳つい双子のカンガルーの獣人だった。
そして僕は目隠しをされ、してくれた獣人に「絶対、自分では外すな」と言われて、僕を要望したお客の隣りに座らせて去って行った。
「待っていたよ」と優しく僕を太腿の上に移動させて座らせた山羊の獣人は、ステージが始まるまで僕の胸を揉んだり腹を撫でたりと愛撫をしてきた。
……やがてステージで、"それ"が始まるとお客が僕に教えてきた。
それと同時に僕はテーブルの上に四つん這いにされて、後ろから挿入を受け。
その開始されたステージを見ながら、お客は僕を何度も激しく後ろから犯し、内部に放つ勢いがとても興奮していた。
目は隠されても、耳からの情報と、お客のとても興奮していると分かる身体に、僕はここの"答え"が分かってきて……。
そして犯されて揺すられた事で僅かにずれた目隠しの隙間から見えた、大量の精液と血の海に放置された物言わなくなった、数個の塊…………
僕はその光景を見てショック状態になり、先端の窪みから透明なのもが流れはするが、"達せ無くなった"。
……僕は同胞に対して"分かる"気持ちと、お客に対して"分からない"気持ちで一杯になって、さすがにしばらく塞ぎこんだんだ。
まぁ、そうなった僕は使い物になら無いと判断した店側が、今後一切僕をそういう場に向かわせなくなったのは救いだ。
……実は少し、「勉強」という名目の"釘"刺しの意味があったのだと、僕は後から気が付いた……。
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