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ホットミルクに蜂蜜 7話
あっ……
なんて、甘い声が出る。
西島は碧の頭を撫で、鎖骨から唇を離すと唇へとキスを落とす。
碧は薄く口を開き西島の舌を受け入れる。
絡んでくる舌に初めて自分も絡めてみた。
無我夢中だった。
やり方を知っていたわけじゃないが西島の真似をした。
絡んでくるから絡ませる。
ただそれだけの行為なのに身体が火照る。
身体中が熱くて、息も荒くなる。
これが性的興奮なんて碧は気付いていない。
西島にもっと触られたい。それだけなのだ。
もっと、キスしてください。
身体中で西島に訴える。
「碧………かわいい」
顔を赤らめ感じている碧を見て、出た言葉。
「本当……ですか?」
かわいいとか、嬉しい。
「うん。ずっと、そう思ってたんだ……碧を初めてみた時から凄くかわいいって」
西島はそう言って頬にチュっとキスをする。
ずっと、かわいい?
うそ?本当に?いつから?
「はじ、初めてって、にゅ、入社式ですか?」
「違うよ、碧がうちを受けに面接に来ただろ?その時に会場見つけきれなくて半泣きになってた……あの時は子供が迷子になってるって思って声をかけたんだ」
はい?
碧は記憶を呼び起こす。
確かに面接会場が分からなくてウロウロしていた。
そうだ…あの時、
「どうしたの?」
って誰かに声をかけられた。
泣きそうで焦っていて相手の顔は見ていなかった。
「あれ、ぶちょ、ちひろさんだったの?」
ビックリした。
「そう、俺。覚えてないかあ、まあ、焦ってたもんな」
西島はクスクス笑った。
「そ、そうなんですか!えっー!ぼく、お礼ちゃんと言いましたか?」
「言ったよ。何度も何度も頭を下げて、かわいいって思った。だからうちの課に配属された時、密かに嬉しかった」
うひゃわ!
碧はさらに顔を赤らめる。
「う、嬉しかったんですか?」
「嬉しかったよ。でも、碧は俺を怖がってたもんな……ガミガミ言ってたからさ」
西島はつまらなそうな顔。
「こ、怖がってません!ち、ちひろさんは僕の憧れだったから、頑張って仕事覚えようって……でも、うまくいかないから落ち込んでて」
必死の碧が可愛い!
それに憧れとか……
「憧れ?本当に?」
「はい。ちひろさんは……あの、僕の初恋なんです」
そう言って恥ずかしそうに笑う碧に西島の下半身がヤバイ事になっていた。
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