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ホットミルクに蜂蜜 8話
「だから、僕……いま、夢の中にいるみたいです。……入社式でちひろさんを見た時に凄いカッコイイ人だなって思って、女子社員さんもちひろさんカッコイイって騒いでたし、そんな人が僕を好きって奇跡です」
碧は目を潤ませて西島を見ている。
好きですって全身で言っていて、
「ちひろさんホッペつねってください」
なんて可愛い事を言う。
「どうして?」
「言ったでしょ?夢みたいって、だって夢かも知れないから」
本当に可愛い碧。
西島は頬に手を伸ばし、つねる代わりに頬にキスをした。
その後、耳たぶを軽く噛む。
噛まれた耳たぶがくすぐったくて、身体がブルっと震えた。
「やあっん」
思わず出た声。
噛まれた後は舌が碧を刺激してきた。
「あっん……あ、ちひろさっ……」
身体が熱いですちひろさん!
僕、変です。
息を荒く吐く碧から離れると、
「夢だと思う?」
そう聞いた。
碧は首を振る。
「夢じゃないです………ちひろさんを感じました」
潤んだ瞳と赤らんだ頬。
一歩間違えればエロい言葉
でも、碧が言うと可愛い。
「夢じゃないよ……俺は碧が好き、好き過ぎてどうにかなりそうだ」
ちひろさん!!!
西島の言葉は碧を元気にしてくれる、幸せな気分にしてくれるのだ。
だから、嬉しくて、涙がまた零れる。
泣き出す碧をみて西島は、
「本当、泣き虫……そんな所も好きだよ」
碧に覆いかぶさり抱きしめた。
◆◆◆◆◆◆
ペチャペチャと床にこぼれるミルクを飲む諭吉。
ソファーで2人はいちゃいちゃ。
ほんと、交尾いつすっとや?
焦らし過ぎばい!
奥手な2人にため息がまた出る諭吉だった。
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