100 / 526

ホットミルクに蜂蜜 8話

「だから、僕……いま、夢の中にいるみたいです。……入社式でちひろさんを見た時に凄いカッコイイ人だなって思って、女子社員さんもちひろさんカッコイイって騒いでたし、そんな人が僕を好きって奇跡です」 碧は目を潤ませて西島を見ている。 好きですって全身で言っていて、 「ちひろさんホッペつねってください」 なんて可愛い事を言う。 「どうして?」 「言ったでしょ?夢みたいって、だって夢かも知れないから」 本当に可愛い碧。 西島は頬に手を伸ばし、つねる代わりに頬にキスをした。 その後、耳たぶを軽く噛む。 噛まれた耳たぶがくすぐったくて、身体がブルっと震えた。 「やあっん」 思わず出た声。 噛まれた後は舌が碧を刺激してきた。 「あっん……あ、ちひろさっ……」 身体が熱いですちひろさん! 僕、変です。 息を荒く吐く碧から離れると、 「夢だと思う?」 そう聞いた。 碧は首を振る。 「夢じゃないです………ちひろさんを感じました」 潤んだ瞳と赤らんだ頬。 一歩間違えればエロい言葉 でも、碧が言うと可愛い。 「夢じゃないよ……俺は碧が好き、好き過ぎてどうにかなりそうだ」 ちひろさん!!! 西島の言葉は碧を元気にしてくれる、幸せな気分にしてくれるのだ。 だから、嬉しくて、涙がまた零れる。 泣き出す碧をみて西島は、 「本当、泣き虫……そんな所も好きだよ」 碧に覆いかぶさり抱きしめた。 ◆◆◆◆◆◆ ペチャペチャと床にこぼれるミルクを飲む諭吉。 ソファーで2人はいちゃいちゃ。 ほんと、交尾いつすっとや? 焦らし過ぎばい! 奥手な2人にため息がまた出る諭吉だった。

ともだちにシェアしよう!