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ホットミルクに蜂蜜 20話

それから一気に腰を動かされ果てた斉藤はぐったりとなり前倒れに崩れた。 「王子様、気持ち良かった?」 佐々木に聞かれ、 「おかげさまで、大満足です」 と彼に抱きついた。 少し香る香水。 「香水つけてんすか?」 「ん?つけてるよ?嫌いか?」 「………嫌いじゃない」 そう言って斉藤は佐々木の胸に顔を埋めた。 ◆◆◆◆◆◆ 碧の頭には朝きいた斉藤のエッチな話がぐるぐる。 「おーい、碧?こら?」 目の前にチラチラと映る手に気付いて顔を上げる。 「アイス何食べる?」 ニコッと笑う西島。 あ、そっか、ここ、スーパーだ。 ようやく我に返った碧。 退勤して西島とスーパーに来ていたのだ。 「あ、ば、バニラ」 慌てて応える碧に、「りょーかい!」とバニラアイスをカゴに入れてくれる西島。 だめだめ、エッチな事ばかり考えちゃ! 頭を振り、気を取り直す。 そんな碧の様子を見ながらクスクス笑う西島。 「さっきからずっと、そんな調子だな?お仕置きが気になる?」 西島は碧がエッチな話を斉藤から聞いているなんて知らないから彼の様子がオカシイのはお仕置きの事を考えているからだと思っていた。 はっ!そうだ!お仕置きだ! 碧はお仕置きを思い出し、 「あの、あの、お仕置きって……」 ピーマンの肉詰めですか?って聞きたくなった。 「お仕置きなんだから秘密」 西島はニヤリッと笑う。 ううっ、エッチよりもピーマンの肉詰めの事を考えをなきゃ! 碧は一気にへこむのであった。 ◆◆◆◆◆ 「マグロう」 玄関のドアを開けると諭吉がげんき良く雄叫びをあげる。 「諭吉ただいま」 碧は諭吉を抱き上げようとするが、 「毛がつくから着替えてからにしなさい」 と西島に叱られる。 確かにスーツにつく諭吉の毛を毎回ペット用のコロコロで取っているのだから、言われる事は分かる。 「はーい」 と返事をして西島と一緒に奥の部屋へと進む。

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