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愛されるという事。9話
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広い温泉なのに西島と碧は隅っこに2人仲良く浸かっている。
温まった碧の頬がほんのり赤くて可愛い。それを見つめる西島。
「どうしました?」
視線に気付き西島に声をかける。
「んー、碧が色っぽくて可愛いなって思って」
自然に口から出た言葉。その言葉に碧はさらに頬を赤める。
「ちひろさんはずるいですぅ」
「何が?」
「僕を嬉しくさせる事を自然に言えるんだもん」
「えっ?それは碧の方が凄いよ?毎日口説きたくなるくらいに」
「な、ななな、なんですかそれは!!」
口説きたくなるなんて……僕はちひろさんにちゃんと大人だって思われてるのかな?子供じゃないって思ってくれてるのかな?そんな風に感じてしまっていた事が全て消えた。
「今も……口説きたくなるくらいに可愛い」
西島は碧を引き寄せる。
「僕を口説くんですか?」
引き寄せられてキュンキュンとしている碧。
「うん……もう口説いてるよ……」
西島はそう言いながら碧にキスをする。
温泉に入りながらのキスは2人を少し興奮させた。
きっと、もしかしたら人が来るかも知れないというドキドキ感と開放感。
キスをしながら西島は碧の両脚を開かせ、そのまま指を彼の小さな穴へ。
指が侵入してくると自然に碧の身体はビクッと震える。誰か来たらどうしよう……なんて思うのに抵抗しない。貸切だって言われた安心もあるけれど、興奮してもっとって催促してしまいそうなのだ。
指を中で動かす度に碧の腰が揺れる。
西島は可愛いと思うし、我慢できなくなる。
風呂の中で何度もやった事あるけど、こんなに広い温泉でやるというのは中々ない。
何度かキスを繰り返して唇を離すと碧に「お風呂の縁に座って」と言って座らせる。
西島は湯船に座ったまま、碧と向き合い、「脚を開いて」とお願いする。
湯に使った碧の身体は火照ってほんのり赤みを帯びているようにも見える。
開いて……という言葉に恥ずかしいけれど、もっとされたい気持ちが勝つので言われた通りに脚を広げる。
西島にはいつも見られている所だけど場所が違えば恥ずかしさを感じてしまうのが不思議だ。
西島は碧の股間に顔を持っていくとパクンと彼の可愛いおちんちんを咥える。
「やんっ」
身体がビクビクと痙攣したような感触に思わず声が出る。
西島はフェラが上手い。碧はいつも、気持ち良くなりすぎる程で頭が真っ白になってしまうのだ。
今日はまた特別気持ちいい。
喉に咥えて一気に吸うようにされるともうダメで息が荒くなり可愛い声も惜しみなく出てしまう。
「あんっ、ちひろさん……だめ……」
ビクビクと身体が痙攣してあっという間に西島の口内に射精してしまった。
はあはあと息をつき、西島へ視線を向けると「つぎ……ちひろさんの番です……」と碧は頬を赤らめて言うのだった。
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