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恋の病

***** 「諭吉、もう一回マグロって言って」 斉藤はちょこんとベッドの端に座る諭吉に話掛ける。 「マグロ食べたら言うよ」 「早く聞きたい!」 斉藤は諭吉の頭を撫でながら叫ぶ。 「斉藤くん動物好きだったよね」 ニコッと斉藤に笑いかける碧。 「斉藤じゃなくて星夜」 「えっ?」 「えっ?じゃなくて星夜って呼んでよ俺の事。斉藤くんじゃかたっくるしい」 「で、でも」 年上の斉藤を下の名前で呼べない。 碧は照れたようにモジモジしている。 「あ~もう碧ってば、何だよその可愛さは!」 モジモジする碧は凄く可愛くて、 何か告白する前の女の子みたいだ。 「さっきのAVの女の子、あおいちゃんって碧に少し似てたな。」 「えっ?そ、そうかな?」 女優の顔なんて恥ずかしくて見ていない碧。 「似てるよ。ほら、髪もショートだしさ」 斉藤はパッケージを見つめる。 「女の子に似てるって言われても」 あまり嬉しくはない碧。 「あ、そうだよな、ごめん。碧ってさアダルトとか見た事ないって言ってたよな?興味なかったのか?」 「えっ?えっ?あの、えっと、僕んち大家族で、テレビは一台しかなかったし、部屋はお兄ちゃんと一緒だったから」 モジモジな碧は俯く。 こういう質問は苦手だった。 誰よりも遅れているよな、そんな劣等感が生まれるから。 「大家族なんだ。いいなあ……じゃあ碧って彼女とか居た?つーか、今は付き合ってる奴とか居るの?」 碧は首を振る。 「か、彼女とかまだ一度も……」 顔は真っ赤だった。 「碧は可愛いから女ほっとかないのになあ」 「か、可愛くない!斉藤くんの方が格好良くてモテそうだもん」 頭を高速でブンブンと振る碧。 「うん。モテるよ。でも、最近は女の子はいいかな?」 「へ?」 「西島部長みたいな大人男子に最近ときめくみたいな?」 斉藤はヘラヘラ笑う。 えっ? えっ?えっ? ええっー! 斉藤の言葉に驚く碧であった。 急にズキンと胸が痛くなった。 斉藤くん……西島部長を。 ズキズキが自分を支配してくる。 どうしよう。って何故か不安になる自分がいるのだ。 「あ、勘違いするなよ?憧れだからな」 碧の不安を読み取るように斉藤は慌てて訂正する。 でも、 「今日の西島部長とか見てたら、抱かれてもいいーって思ったなあ。ほら、私服爽やかだし、優しい部分も見れたもん」 と、付け加えられた。 そう、スーツじゃない西島は普段より幼く見えて爽やかなのだ。 斉藤は何だか顔を赤らめているみたいに見え、 碧の不安を煽る。 「碧はどうなん?西島部長に看病されてさ、惚れたりしないわけ?」 何気ない斉藤の質問に碧は答えることも出来ずに俯く。 あれ? って斉藤は碧の動作から何か感じた。 真っ赤になって俯く碧。 もしかして? まさかね? 碧は普段から上手く話せない所があり恥ずかしがり屋だ。 そこが可愛いのだけど、目の前の碧は普段よりも2倍にモジモジして可愛い。 アダルトを見れず真っ赤になって、 未経験っぽいな?って新鮮さを感じた。 「碧も西島部長に憧れてる感じかな?」 なんて聞いてみた。 すると碧は途端に落ち着きが無くなり、大きな瞳は泳いでいる。 か、可愛い! 斉藤はムラムラきてしまった。 さっき見たアダルト作品の女優みたいに見えて、碧を脱がすと実は女の子なんじゃないのかと錯覚しそうで、 白い首筋につい、目がいって、 細い首と色の白さが目を奪う。 息子がギンギンしてきて、やばい! 「碧」 斉藤は碧を抱きしめて………シャツの上から胸を触った。 「斉藤くん」 ビックリしたような声を出す碧。 「ちょっと大人しくしてて」 斉藤はシャツの上から弄る。 抱きしめた碧は小さくて華奢で、 くそっ、やっぱおっぱいは無いかあー! とシャツの上から確認しまくる。

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