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第336話番外編④〜大学生〜*
「うっ、う…あっ、も、やだぁっ…」
「あはは、勇也泣いてるの?可愛いな〜もう」
「あ、あっ、ああっ!」
「イキそう?」
「あぁっ!…あ、…やだ、うぅ…も、やめ…」
身体が大きく震え始めるのと同時に、手の動きが緩められる。もう何回寸止めを食らっただろうか。いつものプライドは捨ててなんども懇願したのに、それでもハルは面白がって寸止めを続ける。涙でグチャグチャになった俺の顔を嬉しそうに眺めながら、また激しく手を動かし始めた。
「ああぁっ!あ、あっ、だめ、も、いやだっ…いきたいっ…いかせて、はる!」
「イキたくないって言ってたくせに〜。もうパンツびしょびしょだね、おもらししたみたいになってる」
寸止めされ続けた結果、先走り染みは下着の前面に大きく広がり、恥ずかしさのあまり顔を覆って隠した。
「お酒飲んで粗相しちゃったのかと思ったけど、これ全部勇也の我慢汁なんだね」
「や、めて…見ないで…」
「酔ってる勇也も可愛いなあ…べとべとしてて気持ち悪いだろうから、これ脱いじゃおうか」
羞恥から顔を隠し続け、その間にハルは下着も足首の辺りまで下げだした。ズボンと下着が足首の辺りで止められていることによって、足の動きは幾分か制限されていた。
「ほら、まだ溢れ出てるよ」
「あっ、ああっ、だめ、それっ…」
また新たに溢れ出た先走りをハルが指ですくい取り、それを塗り広げるように先端をくるくると撫で始めた。
「勇也ここ弱いんだよね、気持ちいい?」
「ああっ、あ、あっ…だめっ…」
急に手がピタリと止まる。何事かと思っていると、ハルは何かを思い出したかのようにスマートフォンを取り出した。
「えっとなんだっけなーあれ、確かこのSNSに…」
「なに、して…っあ、あっ、やっ…」
ハルは片手でスマートフォンを操作しながら、もう片方の手で俺のものを直に扱き始めた。布の刺激がなくなった代わりに、ハルの手のひらの温度が直に伝わってくる。
「あぁっ、だめ、それ、あっ!あっ…」
「これかな…ああ、やっぱりこれだ。えーっと…」
「ん、あぁっ、はる、だめ、いくっ…でる…っ」
強く扱かれ、達しそうになったところでまた手を離される。体力もいい加減消耗しすぎて、肩で息をしているような状態だった。
一方ハルはベッドサイドの棚からローションと布のようなものを取り出した。
「なに、すんだよそれ…も、いれるの…?」
「いれてほしいの?あーもう可愛いなぁ、けどそれはまだだよ」
布のように見えていたのは学校の実習でも使っていたガーゼのようだった。
水の入っていたコップを空にして、その中にローションを注ぎ更にガーゼを浸しているように見える。
「さっきから、なにして…」
「こんなもんかな?よし…ネットで見つけたんだけど、これすごく気持ちいいらしいから勇也で試してあげるね」
言っている意味がよく分からないままベッドの上に寝そべっていると、ハルは上に跨って先程ローションに浸したガーゼを近づけてきた。
ベッドにローションが垂れるのを気にしているうちに、そのガーゼがまだ熱いそれにぴとりと当たるのを感じる。先端をガーゼで包むようにして、ハルはガーゼの両端をそれぞれの手に持った。
ガーゼのひんやりとした感触に体が震えたが、これから何をされるのか見当もつかなかった。
「じゃあ、せっかくだからこれでイかせてあげるね」
微笑みながらそう言うと、ハルは手に持ったガーゼを交互に動かし始めた。
「あっ?!あ、ああっ、あぁぁっ!」
身体が大きく仰け反った。今まで一度も味わったことのないほどの大きな快感な押し寄せる。
「ああぁぁっ、あ、や、やだっ!だめ、むり、やだっ、あぁっ!」
酒のせいなのか、先程まで寸止めを食らっていたせいなのかは分からない。一番敏感なその先端に、ローションの染み込んだガーゼが耐え難いほど強い刺激を加える。
「気持ちいい?…聞くまでもないか」
「やだぁっ!やだ、だめ、あっ、あっ!あぁっ」
「流石に勇也に殴られたら一溜りもないから、ちょっと縛らせてね」
ハルが自身のつけていたベルトを取って俺の手首を縛り付ける。先程の刺激があまりにも強すぎて、その場から逃げ出す力もなかった。
「ごめんね、続けるよ」
「い、やだ…待っ!あぁっ!やだ、あ、あっ、あ、あぁっ!」
身体全体がビクビクと震える。刺激によって込み上げてきたものを止めようとしても止めることが出来ず、焦る気持ちと気持ちいいので訳がわからなくなっていた。
「やだ、やだっやっ…あぁっ!はる、むり、むりだからっ…!も、だめっ、でる、やだぁっ!」
「イッていいから泣かないで?もっと気持ちよくしてあげるから」
「ちがっ、あっ!も、だめ、やだ…あっんんっ」
込み上げるものがいつもと違うのは身体でも分かっていた。射精するのとは全く違う感覚だ。酒を飲んでいたせいもあるのだろうが、酔っ払ってしまった頭でもこれだけは我慢せねばならないと必死に全身の力を振り絞った。
「はる、お、ねが…やめて、やめてくださいっ…これ、だめぇ…っ!でちゃ、あっ!」
「いいよ、出して気持ちよくなりな」
「ちが、ちがうっ…でちゃう、もれちゃ、あっ、だめ…っだめ、やだっでる!あ、あぁぁぁっ!」
身体がビクンと跳ねた瞬間、頭が真っ白になった。感じたことの無いその快感があまりにも刺激が強すぎたのか、精を吐き出すわけでもなく、身体中が痺れてそのまま失禁してしまった。
「勇也、本当に粗相しちゃったの?」
「あっ…あっ、見な、いで…やだ…」
「顔真っ赤だね、お酒のせい?」
またしても顔を覆い隠す。顔を隠したところで出てしまったものは止まらない。酒を飲んだから尿意を催してしまったのもあるだろうが、失禁してしまうほどの刺激を与えられたのだ。しかも、失禁したのが恥ずかしいはずなのにその感覚がまた気持ちよくてどうしようもない。
「ごめ…なさ、ベッド、汚して」
「いいんだよベッドくらい。それより、はやくしよ__」
「……」
「勇也…?勇也さーん…」
散々寸止めされた上、強い刺激を受けたせいか意識がだんだん遠のいていく。眠くなるのも酒のせいか、などと思いながら瞼が重くなっていった。
「え…嘘でしょ?またこのパターン?」
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番外編〜大学生〜おわり
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