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相談しよう♪そうしよう♪

翌日、私は女子の中でも特に仲のいい芽依ちゃんと優香ちゃんに告白されたことを相談することにした。 この2人は家が近く幼稚園からずっと一緒でまぁ所謂幼馴染みっていう関係。小さい頃は拓麻もいれて4人でずっと遊んでいた。 小・中学校ではクラスがずっと一緒だったが高校ではクラスが離れてしまった。だが登校は一緒にしている。 あの手紙が置いてあった日は2人が部活の朝練があったので一緒ではなかった。 朝2人と会い、「相談したいことがあるから放課後一緒にカフェに行かない?」と誘うと「もちろん!」という元気のいい返事が二重になって聞こえた。 1通り授業を受け放課後になった。 そしてここは駅の近くのカフェ。 こうして2人を前にすると言葉が出てこないわね。 どうしましょう。とりあえず何か頼まないとお店の人に申し訳ないわよね。 「な、何頼む?」 「コーヒーかな」 「私は紅茶!いーちゃんは?」 「私はキャラメルラテで」 コーヒーを頼んだのが優香ちゃん、紅茶を頼んだのが芽依ちゃん。私はキャラメルラテを頼んだ。 「で、紅葉、相談って?」 「うん、実はね、告白されたの。それでね、どうしたらいいか分からなくて」 「珍しいねぇ、いーちゃんが悩むなんて」 「そうだね。いっつもこう……なんていうの?んー……4分音符のアウフタクトみたいな感じで切り捨ててたのに」 「ふふっ……優香ちゃん表現が流石なんだけど」 「伝わればいいの!」 相手が言葉を言い終える前に断っていた。 優香ちゃんが言いたいのはこういうこと。 因みに優香ちゃんと芽依ちゃんは現役の吹奏楽部員だ。私も中学生の頃は吹奏楽部に入っていた。 「いーちゃんはさ、その告白してきた人のことどう思ってるの?」 芽依ちゃんに聞かれ私はそういえば……と考える。 かっこよくて男前な所があってたまにおっちょこちょいな所があって見てると心がほわっと温かくなって胸がギュッとなる。 「今日1日でそこまで言えるようになったんなら答えはもう出てるようなもんじゃないの?前までは聞かれても誰その人?って感じだったんでしょ?」 「そうだよいーちゃん!見てたら心がほわっと温かくなって胸がギュッてなるとかその人のこと好きなんじゃん!」 「そうなの……かな?」 思ったことを全て話したら2人に好きなんじゃないかと言われた。 優香ちゃんはちょっと遠回しな言い方だけどね。 「そうだと私は思うよ。そもそも好きじゃなかったら考えただけで顔赤くならないし」 「えっ嘘っ!私顔赤くなってた?!」 「りんご……程ではないけど赤くなってたよ!」 なんか……すごい恥ずかしい……。 けど、篠宮くんに気持ち伝える方が恥ずかしい……よね。 とりあえず、私の気持ちを気付かせてくれたんだからお礼くらい言わないとね。 「2人とも、ありがとね。好きってことを教えてくれて」 「いーえ!」 「ん、別にいいよこんくらい。これからもなんかあったら言いな?その前に紅葉が気持ち伝えられるが問題だな〜」 「確かにそれは問題だけど大丈夫よ!よくわからないけど言える気がするの」 「そっか」 優香ちゃんにそう言われ頭を撫でられる。 ん?待って、なんで私頭撫でられてるの? 「ねぇ、優香ちゃん、何……してるの?」 「え、何って頭撫でてるんだけど?」 「なんで頭撫でてるの?」 「紅葉が恋する乙女になったから?」 ごめんなさい、ちょっとよくわからないわ。 恋する乙女……は否定はしないけど肯定もできない。 そして恋する乙女になったからってどうして頭を撫でるのかしら? これについて突っ込むのはもうやめましょう。 1分くらい頭を撫でられ満足したのか優香ちゃんは手を離した。 ※アウフタクト:メロディが前の小節の途中から始まること

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