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No. 10 翔太の思い出

それは祭の日のことだった。その時まで浴衣姿の翔太は小父に連れられ上機嫌だった。小父は祭の喧騒を避けるように境内の裏手に入ると翔太をヒョイと持ちあげた。 「え、小父さん何するの」 翔太は宙で脚をばたつかせた。 「翔太はこれから小父さんと結合する」 「けつごう?」 「気持ちいい事だ」 そういえばお尻の穴に何かあたっている。振り向くと小父の鼠色の褌の脇から赤黒い棒が……。 「あ」 鈍い痛みが翔太を襲い翔太は息をのんだ。

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