1 / 2
第1話
「果てより捧ぐ」
愛しい人の脚を持ち指先にそっと口付ける、偽りの無い忠義の証。
何を言われても止められない、止めたくもない。
欲しいだけの悦を与えたい、嗤ってみせて。俺の望みはソレに生きることだけだから。
いつでもわがまま言ってよ。俺が何だって叶えてあげる。
息なんて出来ない、ずっと溺れてる貴方の中。
――手・足SSクイズより
「曹操×人質孫権(創作キャラ)」
或る日のこと、孫権は人質として曹操の下へと連れて行かれた。
一体何をされるのか。見当もつかない事に恐れを抱く。
だが曹操は丁重にもてなし、時には頭を撫で甘やかす。なんとも予想外の優しさと愛情を与えられていた。
そうして居心地の良さを感じる孫権は、今日もまた曹操に寄り掛かるのだった。
――手・足SSクイズより第一正解者からのリクエスト作品
「玉座の脚」
玉座に座るあの人の脚に凭れる。たまに貰う口付けは気まぐれで、俺の「餌」だった。
いつもいつでも微笑んで、名前を呼ばれようものなら頭の中はたちまち空白となった。
何でも良い、何をしたらいいの、何だってしてあげたい。こんな奴で許されるのなら。
いつまで側に居ていいの。答えなど無かった。
――手・足SSクイズより第二正解者への捧げ物
「指先から始めましょう」
「お前が俺を充してくれるのだろう?」
随分なことを。真正面の寝台に座る王は快楽が欲しいと俺を困らせる。
「仰せのままに。」
平生のごとく即座に従う、どんな要求だって断ったことは無い。
あの瞳に惚れてしまった、そんな己も大概か。
然らば、まずは主の手を取り口付けの一つでもしてみようか。
――手・足SSクイズより第三正解者からのリクエスト作品
ともだちにシェアしよう!