2 / 2

第2話

「虚しい空にまた」 喧騒の街を寂しさの中彷徨う。彼の人の好きな賛美歌の鳴り渡る聖夜であった。 サンタクロースが世界中の人にプレゼントを配っていても、俺が貰えるものはきっと虚無しかない。 いつかの朝がまたやって来るだろうか、陽は昇り影も消えては生まれるのだろう。 想い出はいつまでも己の内に残響となった。 ――聖夜SSクイズより

ともだちにシェアしよう!