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第6話

講義が終わり、晴人の待つ家へと急いだ。 ────ガチャ 玄関を開けると、発情期特有のフェロモンを感じる。 リビングへ足を踏み入れるも、晴人の姿は無い。 少しだけ開いていた寝室の扉を開くと、先程までとは違って濃いフェロモンにβの蒼斗でもあてられそうになる。 「うっ……」 理性を保ちながら、晴人に歩み寄った。 「晴人、ただいま…」 起きる気配はなく、そっと髪に指を通す。 ベッドには大人の玩具がいくつか転がっていて、晴人のナカにも僅かに蠢いているのが目に入った。 微弱に震えるソレを静かに抜くと、少し身動ぎしたが起きる事はなかった。 発情期中は睡眠時間も中々取れていないと言っていたから、無理に起こすことはせずに散らばった玩具を片して服をまとめて寝室を出た。 ひとまずリビングへ行き、引き出しから抑制剤を出して飲んでおく。 このままフェロモンにあてられて晴人を無理やり犯すような真似はしたくないからだ。

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