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 足の力に強弱をつけてぐにぐにと踏みしだかれ、その絶妙な力加減で与えられる快感に身悶えた。 「あっ、ん、は、ンっ……」 「ははっ、靴で直に踏まれて喘ぐとかやっぱり真性の変態だな」  劣情を煽るために選ばれた言葉たちが俺のプライドを的確に甚振る。 だが、そのおかげで俺は快感に流されかけていた意識を立て直すことが出来た。 「……ッ、や、やめろよっ……」  キッと睨み付けるが、涙目になっているせいか奴を怯ませるのに何の役にも立たなかった。 「そんな顔で言われてもなんの説得力もねぇよ、っと」 「あぁ、っ、んぁ……ッ」  ぎゅう、と重心をさらにかけて靴底を押し付けられ、俺は思わず甘ったるい悲鳴を上げた。  ここで快感に屈してしまえば、この後の展開はアーロンの思い通りになってしまうのは目に見えている。  なのにアーロンの足の動きは巧みで、痛みの一歩手前の危うく鮮烈な快感を絶え間なく与えてくる。 どうにかしなければと思うのに、抗う理性は自分の甘い声に掻き消されてしまって為す術がない。 「ほら、イケ。変態ド淫乱」  ひどく楽しげな低い声でアーロンが言うと同時に、一際強く踏み付けられた。 「ンあっ、あぁぁ……ッ!」  凹凸のある靴底に圧迫されて、これはもはや痛みのレベルだというのに、すっかりアーロンの足に調教されてしまったそこは、歓喜するように白濁の液を噴き出した。  快感の余韻に頭がじんじんと痺れて何も考えられず肩で息をするだけの俺を見下ろしながら、アーロンが喉でくつくつと笑った。 「ははっ、本当にイクなよ、この変態」 「うっ、ふ……ッ」  理不尽な蔑みと笑いが悔しくて目頭がじわりと熱くなった。 「ほら、靴がお前のスケベな汁のせいで汚れた。責任持って舐めとれよ」  靴先をぐいぐいと口元に押し付けられ、俺は目尻を吊り上げて奴を睨み上げた。 「……っ、ふざけんな! お前がしたことだろ! 誰が舐めるか! 汚れが気になるならそこの川で洗っとけ!」  すぐ横を流れる川を顎で差す。随分流れが速い川の音を聞きながら、靴ごとアーロンも一緒に流れてしまえと半ば本気で願った。 「はぁ? そんなことできるか、川が汚れるだろ」 「俺の口だって汚れるわっ」 「お前の口が汚れるのと川が汚れるのどっちが損害があると思ってるんだ。そういう自分さえよければいいっていう考え、よくないぜ」 「お前が言うか!」  絶対こいつにだけは言われたくない言葉ナンバーワンなんですけど! 「というか、こういうのは人間相手に舐めさせるからいいんだろうが。征服欲っていうかさ……あ、ごめん、童貞には分からねぇわな」 「うるせぇ!」  いや、童貞でも分かるし! むしろ童貞の方がよく分かってるわ! 童貞の妄想力なめんな!  というか、論点はそこじゃねぇ! 普通そういうのは可愛い女の子に対して抱くエロ感情なんだよ! 男の俺に征服欲とか抱くな! 不快すぎるわ! このボケぇぇぇぇぇぇ!

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