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「というかあんなデカいもの突っ込まれたらどっちにしろ死んでたわ!」
勃起したモンスターの凶器的な一物を思い出してゾッとした。
あんなもの突っ込まれたら体が真っ二つに裂かれていただろう。裂かれるまでいかなくとも歩行不可能になるのは間違いない。
「大丈夫、大丈夫。お前のケツは大抵のものは受け入れられるから。もっと自信を持て!」
「俺のケツに対するその厚い信頼はなに!?」
謎の励ましを寄越すな! 爽やかな笑みとグッと立てた親指が腹立たしい!
「まぁ俺としてはお前をモンスターから守れる上に、モンスターがお前を襲って適度にケツがほぐれて一石二鳥、って作戦だったんだけど、上手くいかねぇなぁ」
「そんな鬼畜な一石二鳥あってたまるか!」
こいつはもしかすると血も涙も通っていない鬼なのかもしれない。もしくはサイコパスか……。
モンスターも怖かったが、目の前の男も別の意味でまた怖い。
「というか、お前がズボンとか履いてるから俺の作戦が失敗したんだろうが。とりあえず脱げ」
「はぁ? なに言って……どわっ!」
わけの分からない道理で責められ思いっきり顔を顰める俺など気にせず、アーロンはズボンを下着ごと勢いよく引き下ろした。
そこに現れた俺の半勃ち状態のものを見て、アーロンが鼻で笑った。
「なんだよ、モンスターに襲われて興奮したのかよ」
「ち、違う! こ、これは……っ」
決してモンスターに襲われて興奮したわけじゃない。断じて俺はそんな変態なんかじゃない。なのに、この半勃ち状態の息子を弁解できる言葉を俺は持ち合わせていなかった。
しどろもどろになって言葉に詰まる俺を見下ろしていたアーロンは、フッと馬鹿にするように笑った。
そして身を屈めて俺の耳元でそっと囁いた。
「この、変態」
蔑みと愉悦をありありと含んだその声に、反射的に体がゾクゾクとして、下半身がじくりと甘く疼いた。
「ち、ちがっ、俺は、変態じゃ……」
アーロンの言葉も、下半身の疼きも否定したくて首を横に振るが言葉が上手く続かない。
「変態だろ。普通、獣姦されそうになってここが半勃ちになったりしねぇよ」
すげなく言われて、俺はぐうの音も出なかった。
アーロンのくせに正論を言いやがって……!
「まぁ、俺は優しいから、たとえお前がモンスターに襲われて感じちゃう変態なド淫乱だとしても構わねぇ」
「俺が構うわ……っ」
アーロンなんかに正論を言われてしまいツッコミも弱々しくなってしまう。
「さらに優しい俺は、この可哀想なチンコに情けをくれてやる」
そう言うと、アーロンは俺のものを容赦なく靴底で踏みつけた。
「……ッ!」
あまりにも突然のことに俺は声にならない悲鳴を上げた。
しかし、それは痛みから、というよりも快感の暴力よるものだった。
下半身の燻っていた劣情の炎が一気に燃え上がった。
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