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「……すまない。こんな可愛いソウシを放っておくなんて、駄目だな俺は」 苦笑しながらそう言うと、まるでお詫びとでも言うように、ドゥーガルドは俺の目尻や鼻先、唇についばむようなキスをした。 それは優しいものだったが、疚しい期待でまた半勃ち状態になっている俺にとっては、神経を削ぐような焦れったさでどうにかなりそうだった。 「ド、ドゥーガルド……っ、し、したを舐めて……っ!」 「……ああ、そうだったな。すまない、あまりにソウシが可愛いものだから。……でも、ソウシは下も、小さくて可愛いな」 愛おしげに笑う吐息が吹き掛かった瞬間、もどかしさは頂点となり、頭の中に甘い痺れが走った。 けれど、次の瞬間には生温かい口の中に迎え入れられ、俺は安堵と歓喜の吐息を零した。 これでやっと舐めてもらえる……! ざらりとした舌が裏筋をひと撫でした。 それだけで腰がじんじんと痺れた。 「んぁっ、あっ、あぁ……っ」 もったいぶるようにゆっくり舐められ、もどかしい。 でもその丁寧な動きは確実に、余すところなく快感の熱を灯していく。 舐めれば舐めるほど、じゅくじゅくと唾液の音の輪郭が鮮明になる。 下半身に灯された熱が、心臓にまで押し迫ってきて鼓動が速まった。 舌先で強く根元を抉られた瞬間、俺のモノは自分でも驚くほど呆気なく果てた。 萎れた下半身を労るように舐めてから、ドゥーガルドは俺のモノから口を離した。 唾液で濡れた下半身に外気が冷たく染みる。 まるで楽園から追放されたような絶望的な心地になった。 思わず助けを乞うようにドゥーガルドを見上げた。 ドゥーガルドは微笑んで俺の頬を右手でそっと包んだ。 微熱を帯びた頬に、汗ばんだ手の平がしっとりと吸い付く。 その感触が気持ちよくて俺は目をつむってドゥーガルドの手の平に頬ずりした。 「……ソウシ、犬みたいで可愛いな」 そう言って愛おしげに目を細めて、犬や猫を撫でるように俺の頬や顎を撫でた。 さっきまで俺の下のモノを扱いていた手と同じものとは思えないほど性的なものとはほど遠い手つきだ。 それは、絶頂の名残が漂う俺の体には、何かの拷問と思えるくらい、もどかしいものだった。 耐えきれなくなり、口を開いた。 「っん、あっ……、どぅーがるどぉ……」 「……どうした?」 自分のものとは思えない甘ったるい声が漏れる唇を、ドゥーガルドが親指で撫でた。 それだけで吐息が震えた。 その指の動きに背中を押されるようにして、唇が動いた。 「おれ、もっと……もっと……きもちいいことしたいよぉ……」 ぎゅっとドゥーガルドの手を掴む。 ドゥーガルドが目を見開いて、ごくりと唾を飲んだ。 「……いいのか?」 何に対して了承を得ているのかよく分からなかったけれど、快感ほしさに何度も頷く。 それを見て、ドゥーガルドの口元が嬉しそうに綻んだ。 「……よかった。ソウシも同じ事を望んでくれて」 そう言うと、ベッド横の棚に手を伸ばした。 手元には香水瓶のようなオシャレな小瓶が握られていた。 蓋を開けて小瓶を傾けると、どろりとしたピンク色の液体が出てきた。 ドゥーガルドはその液体を指先にのせた。 何、それ? と聞く間も与えず、液体で濡れた指を下の穴に押し入れた。 「……っ!」 突然のことに、声にならない悲鳴のようなものが口から漏れた。 本来なら固く閉ざせれている部分のはずなのに、液体のぬめりが指を少しずつではあるけれど着実に奥へ進ませる。

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