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「っ、あっ、あっ、ん……っ」
無理矢理押し広げられていく感覚に、困惑と快感が入り交じって、呼吸が乱れる。
浅い息で上下する胸をドゥーガルドが宥めるように優しく撫でた。
「……すまない。きついだろうが、解しておかないとこの後が痛いからな」
「んっ、この、あと……?」
「……そうだ、俺のを入れるにはここをもっと柔らかくしておかないと」
ドゥーガルドはそう言うと、這って進むようにして指先を曲げた。
決して乱暴な力ではないのに、指先が軽く動くだけで俺の体はビクリと揺れた。
下からせり上がってくる圧迫感に鼓動が混乱するように速まる。
「ぃ、やっ、やめ……っ」
心臓に迫るくるような感覚に、思わず拒絶の言葉が出てくる。
普段のドゥーガルドならばすぐにやめてくれただろう。
しかし、この時のドゥーガルドの目はいつもの目と違った。
静かな湖畔を思わせる穏やかなその青い瞳には、嵐の前の海のような不穏な荒々しさが見え隠れしていた。
「……すまない、もう少し待ってくれ。きっとよくなるはずだから」
泣く子をあやすように、汗ばんだ髪を撫で、熱を帯びた頬や瞼にキスをする。
けれどその間も下では指が奥へ奥へと押し進んでいた。
子供だましのようなキスにも関わらず、いやだからこそか、中で蠢く得体の知れない不気味な感触にあらがう気持ちが徐々に消えていった。
この先に、想像を絶する快感が待っているような気さえしていた。
しばらくすると、最初は苦しさだけしかなかった呼吸に、甘い熱が帯びてきた。
下の方も肉と肉が密着しているように閉ざされていたのが嘘のようにほぐれていった。
最初は指一本でギチギチだったのに、今では三本も受け入れている。
液体に媚薬が入っているのか、指で塗り込まれていくと、ジンジンと敏感になり、ドゥーガルドの指が動く度に、こぼれる声に甘さが増した。
「……そろそろ、いいか?」
ずるりと指を抜いて、ドゥーガルドが俺を見下ろす。
その目は、熱く濡れていた。
俺の返事を待たずに、ドゥーガルドは小瓶に入った液体を出し切り、それを指で奥に塗り込んだ。
入りきれなかった液体がぬぷりと指と内の肉の隙間から漏れた。
「ひぃぁ……っ」
その感触すら気持ちがいい。
たぷっりとほぐすと、ドゥーガルドは指を抜き取りおもむろに自分のモノをズボンから取り出した。
自分のモノとは比べものにならないほど固く大きくなったそれに、媚薬や与えられる快感に鈍っていた頭もさすがに冷静になって、血の気が引いた。
「む、むりっ! 絶対そんな大きいの入らない!」
体を起こして逃げようとしたが、すぐにドゥーガルドに腕を掴まれ抱き寄せられてしまった。
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