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No.11 俺だけの手 ※
ホテルに入るなり、お前の右手を握りしめた。
「…俺だけのものだ」
「どうした?」
「今日は他の奴に沢山触れさせたな」
「…握手も仕事だ」
嫌だ…
「言わなくても分かっている…抱くぞ」
俺を引き寄せ、ベッドへと雪崩れ込む。
揺さぶられ繋がるために浮かぶ腰。不安定で怖いのに、お前が大きな手の平でぐっと背中を支えてくれるから、いつだってこの躰を投げ出せる。
逞しい手は、やはり俺だけのものがいい…
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