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「えっ、…アッ」
「純希くんがいつも使ってるローションはある?」
「ろ、ローション…?…は、そこの引き出しの中に」
柚さんの手の届く距離に俺御用達の濃いめのローションが入っていたのを、柚さんが取り出した。一応今日のために新しいやつを買っておいたりしたのだが、柚さんの手に渡るとは思わなかった。
柚さんは口で器用にキャップを開けて、冷たい液体をお尻に直接ドロリとかける。人工的な冷たさに、驚きで足が震えた。
「ああ、ごめんね。純希くんのだけじゃ足りないかと思って」
柚さんが眉を下げて俺を伺い見る。ドロドロになる下半身に、増えていく指の異物感を感じた。
「柚さんっ…や、やだ。なんか、変」
「やじゃないでしょ。腰が逃げてる。もっとこっちに来て」
柚さん側からいやらしい粘着質な水音が聞こえ恥ずかしさに腰を引くと、容赦無く太ももを引き寄せられる。
「アアっ、…そこ、そこ、駄目。柚さん、柚さん…!」
「ここがいいんだよね。気持ちいいでしょ?純希くん」
「う、…気持ちい…っ」
素直に返すと、柚さんがふわりと笑う。その顔に見惚れながら、触られたことない場所をグリグリされ、初めて体験するような快感に震えた。
「柚さん…俺、なんか、またイっちゃ…うかも…」
「え?前、触ってないのに、後ろだけでイっちゃうの?」
柚さんが驚いたように声を上げて、俺の顔を見下ろす。どうしよう、だらしない顔してるかな。大丈夫かな。
だって…すごい気持ちいいんだ。
「あぅ、んんん…柚さん、だめ、イっちゃう…!」
「純希くん、イっちゃ駄目」
その声と共にニュルッと柚さんの指が抜けた。イキそうだったのに、どうして?と呼吸が乱れる。無意識に動く腰を、柚さんの手に押さえ付けられた。
「柚さん…」
「そんな切なそうな顔しなくても大丈夫だよ。僕も一緒に気持ち良くなりたいだけだから」
「柚さんと一緒に…?あっ、そっか!柚さん、そろそろこの手のやつ外してください!」
今度こそやっと俺が柚さんにご奉仕できるんだ、と目を輝かせて縛られたままの腕を動かすと、柚さんは笑顔のままいつの間に出したのか、コンドームの袋をピリリと開けていた。
え!?
まだ柚さんの慣らしてないのに…そんなことしたら柚さんのが切れちゃう!
「柚さん?柚さんの、触らせてください…っ」
「んー、純希くんて意外と鈍いんだねえ」
柚さんが袋から取り出したコンドームを、何故か自らにスルスルと手慣れたように装着させた。
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