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家庭教師と僕 6

一週間後、なんとか英語のテストを乗り切り、家に帰ってきた。 あの後、やりすぎだ!と怒ったりもしたが、自分が二人に対して嫌悪感とかそういう感情は沸かなかった。 それに二人が、こんな凡庸な、しかも男の僕を愛してくれているなんて知らなかった。 恥ずかしいような……嬉しいような…… それよりもHした後の処理の方が大変だった。 お尻に入った精液を洗い流すために、要に散々弄られたり、「また勃った」と二人に言われ、流されてもう一戦交わったり…… あいつら、性欲底無しかっ!! 「とーわちゃん!」 「十和」 玄関のドアを開けようとすると、二人の声がして、びくりとする。 「テスト終わったのか?」 「英語できたー?」 「英語、平均点くらいはいくと思う……」 「そうか……よかったな」 昴は頭を撫でてくる。こんなに優しくしてくれるなんて、やっぱりなんかズルい。 僕は少し顔を赤らめる。 「十和、顔赤いぞ。熱でもあるのか?」 「違うよ!お前らこそ、なんでいつものように、話しかけられるんだよ!あんなこと……したのに……」 「あんなことって、どんなこと?十和ちゃん」 要はあきらかに分かっているのに、意地悪く聞いてくる。 「分かってるだろ!」 「えー!わっかんないよ」 「?セックスのことか?」 昴は恥ずかしげもなくずばっと言う。 「ばかっ!ご近所さんに聞かれたらどうするんだよっ!!」 「俺たち結婚しまーすって宣言しとこ」 要はニヤリと笑って言い放った。もうやだ、この双子……。 「その時は3人で結婚だ」 昴は真顔で言っている。もう呆れてツッコミをいれる元気もない。 「十和ちゃんのテストも終わったことだし」 要は僕の腰に手を回す。 「部屋、行くか」 昴も僕の肩に手を回して、部屋へ誘導する。 「ちょっと待て!もう無理無理無理!!それにおばさん、おじさんもいるだろ!?」 「今はアメリカだ」 「ゆっくーり楽しもうね」 美形双子はにこりと笑う。 「いーーーやーーーー!!」 ずるずると双子の家に引きづりこまれ……ここから次の日の昼まで帰してくれませんでした。

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