週末、二ヶ月ぶりに伊月と会うことになった。 ショーウィンドウに映った自分の服装を確認する。 うん、おかしくない。 ·········はず。 大きく息を吐き出し心を落ち着ける。 大丈夫、下着だって新しいものにした。 昨日の夜に風呂に入ったのに、出る前にも入ってきた。 今日のために体を引き締めてきた。 何度も何度も何度も、イメトレもした。 だから、今日こそは···！ 「···············だーーーー！！やっぱり、無理！！！」 「えぇ！！？？」 伊月の顔を押して、腕の中から逃げる。 だって、だって···！！ 「お前、俺の好み過ぎんだよ！！そんな綺麗な顔で優しい性格でイっちゃいそうなくらいのエロボイスで俺を誘惑すんな···！！！！」 「はぁあ？？？なら、これどうすんだよ！！」 伊月が硬く主張した自身を指差す。 「だって、だって···！とにかく、やっぱり恥ずかしい(*/□＼*)！！」 「電話ん時はあんなに変態臭くてエロイじゃんか！！」 　 「あれは、その、なんか別なんだよ！！」 「どーでも良いわ！挿入(いれ)させてよ！」 「だから、無理だって！(*/□＼*)口で我慢して！！」 「それも好きだけれども！！」 今日も俺は処女のままです。