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遠距離の埋め方2(※)

ローションを指に纏い、ゆっくりと後ろに滑らせる。 さっきまでの自慰でそこは何かを待ちわびていたかのようにヒクヒクと収縮していて。 自分のケツなのに···まるで別の生き物の口みたいだ。 かろうじて残っている理性が冷めた感想を導く。 『よく見えないな···柳、お尻こっちに向けて?』 タブレットから抗えない声が囁く。 穏やかなテノールは、エッチなことをするときには少し掠れる。 「こう、か···?」 画面に向けて尻を高く上げ、片手で尻たぶを掴んで広げた。 ド淫乱の変態···そう罵られてもおかしくない今の自分の姿に、反り返っていたぺニスがヒクッと震えた。 見て欲しい···伊月に俺の変態なところを、もっと··· 『はっ···たっまんね···側にいたらそこ今すぐ舐めてやんのに。ほら、指突っ込むよ···』 ギラギラとした目と少し乱暴な言葉。 ああ、伊月も興奮してくれている。 俺の変態な姿を見て、ヒクつくケツ穴見て··· 「うっ、あ···ンンッ!」 中指をゆっくりとソコに埋める。 キツい入り口はぎゅうぎゅうと指を締め付けるのに、そこを抜けると中は柔らかい。 絡み付く内壁を指を曲げて引っ掻いてみる。 「ひっ、あ、ぁ···」 ヌチュヌチュと厭らしい音を立てて指を回せば、内壁を擦る指先の丸さを感じる。 収縮するケツ穴、締め付けられる指、刺激される内壁···自分で弄ることでしか得られない3箇所同時の感覚に、目の前がチカチカした。 『ふっ、は···』 熱い吐息に視線を向ければ、堪えるような表情の伊月。 その目が細められゆっくりと口角が上がるのを見つめた。 『も、俺も限界。挿入()れていい?』 掠れた声にコクコクと頷く。 口を開けば喘ぎ声しか出ないから奥歯を噛み締めた。 指を引き抜き、ローションに手を伸ばすとキャップを開ける。 カチッて音がやけに大きく聞こえ、それにすら体がビクッと震えた。 バイブにローションを垂らす。 濡らさないと、女のようにはいかないから··· 『俺のガッチガチ···柳ん中入りたくて、ビクビクしてる···んっ、今ケツの割れ目に沿わせたよ···』 伊月の言葉に合わせて、ヌメヌメと光るバイブを尻に沿わせた。 「あっ、はぁ···」 思わず尻にキュッと力を込めてしまう。 割れ目に挟んだそれがちゃんと伊月の目に映っているだろうか··· 『腰揺れてる···』 「ふっ、うん···や、だって気持ちい···」 ゆっくりと前後させたバイブが割れ目を擦り、ゾワゾワとした快感が背筋を這い上がる。 たまらずシーツを握り締めていれば優しい声が名前を呼んだ。 『柳』 「や、あ···伊月、も···欲し」 高く上げた腰を揺らし、恥も外聞もなくねだる。 自分で勝手に突っ込めば良いのに、それじゃあ俺が欲しい激流のような快楽は得られない。 伊月に、挿入れて欲しいー··· 想いを込めて見つめれば、伊月もまた快楽に染まった顔をしていて。 けれどどこか愉しそうなその表情に体が期待で震えた。 『力抜いてろよ···』 声に誘導され穴にバイブを押し付ける。 はやく、はやく···! 『いく、ぜ···!』 「うぁぁっ···!!」 力を込め押し込んだバイブは、一気に奥まで届いていたー。

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