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第1話 俺について(涼我)
俺は、学校で不良といわれる存在だ。
でも、不良だといってもケンカもしないし、オンナ遊びだって決してしない。だけど先生からは目の敵にされている。仕方のないことかもしれない。だってこの学校には更生を考えてくれる先生なんていやしなくて、退学したってなにもいわれないだろうと思っていた。
だけど、変えられるきっかけを与えてくれた。
「キンコンカンコンー。三年二組相里涼我。社会準備室に来なさい。」
はーまた呼び出しだ。なにもしていないのに何かと言えば呼ばれる。
「涼我ー。また呼ばれちまったな。」
こう言ったのは俺の親友で同じく不良の秀一だ。俺同様呼ばれる数は多い。
俺は茶髪。だけど、秀一は金髪。
どうでもいい情報だが彼氏・彼女募集中らしい。彼女は分かるがどうして彼氏もなのかは分からない。
「本当だよ。また行ってこないといけない。秀一待ってくれるか?」
「待つに決まってんだろ。なるべく早く終わらせろよ。」
「当たり前だ。でも遅くなったらごめんな。」
「いいや。別に少しぐらい平気だから早く行ってこい。」
「へーい。」
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