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第26話
莉羽といる口実が出来てラッキーだ。
そして一緒に龍の住むアパートへと向かった。
「わぉ結構狭い。」
「悪かったな。
まだまだ安月給なんだよ。」
今は実家から少し離れこのアパートで一人暮らしをしている。
「別に気にしないけど。」
「あそ……」
気にしないと言っている割りにハッキリ口に出してるのだがと心の中で呟く。
なんと言うか正直だなと思った。
何でも隠さず発言する。
良いも悪いも彼には関係ない。
「コーヒーでも入れるか?」
「……俺苦いの無理なんだよな~」
「つっても今これしかねぇし……
じゃあ砂糖入りならどうだ?」
「まぁ…砂糖10杯くらいなら。」
それ最早コーヒー入りの砂糖じゃないのかとか思うも口には出さずこの砂糖まみれのコーヒーを差し出す。
「サンキュー。」
そしてそれを美味いと飲み干すのを見て龍は少し気分が悪くなる。
本当に美味いんだろうかと………
「………龍、なんか疲れてるな。
大丈夫か?」
「ああ……まぁ、若干疲れてる…かな……」
正直言うとかなり疲れてる。
でも莉羽といるのは居心地がいい。
「そっか……じゃあ俺帰った方がいい?」
「いや、大丈夫!!ここにいろ。」
「そう?」
折角莉羽と会えたのにもう帰すなんて……
「……なぁ龍こっち来て。」
「??」
莉羽に来いと言われ隣に座った。
すると莉羽はうつ伏せになってと言うから床に伏せた。
「何すんの?」
「マッサージ!!
だって疲れてんだろ?」
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