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汚くない

その後もぐだぐだ過ごした 他愛もない話をしたり、DVD見たり、本借りて読んだりした 昨日のことを忘れたわけじゃなかったけれど銀といると心が安らいで楽しかった そんなことをしていたら俺のスマホが鳴った 起きた時に健斗に休むってメールを送ったからその返信だと思って開いた 「……っひ…」 メールを開いて驚いてスマホを取り落してしまった 体が震えだす、息も浅くなって過呼吸のようになる 「まな?」 銀が俺の様子がおかしいのに気づいて近づいてくる 「メール?」 銀がベットの上に転がってる俺のスマホを取ろうとした 「やだ!!だめ!!」 銀より先にスマホを取って胸元で握りしめる… 「……まな、誰から?」 「………………」 がたがた震えるのが止まらない 銀が俺の背中を摩る 「…まな、大丈夫だから、見せて?」 銀の手が俺の握ってるスマホに伸びてきてそのまま持って行った 「……………」 「……………」 沈黙が痛い メールには 『今日学校休んじゃったね~体辛い~?まぁ早くおいで?、また遊んであげる~』 という内容に 縛られ、精液にまみれ、だらしなく足を大きく開いて真っ赤に晴れた股間と同じく真っ赤に腫れぱっくり開いて快感を欲しがる穴をカメラに晒して、ぐちゃぐちゃに犯され、なのに気持ちよくてたまらないというような顔をしている俺の写真が添付されていた 体温がどんどん下がって目の前が真っ暗になるような感覚になる 「……まな」 銀が抱きしめて背中を摩り続けてくれる 怖い、気持ち悪い、もうあんなことされたくない… 急に自分が汚い物になった気がした 銀を押し返す 「…まな?」 「………さわる、な……」 「………ん?」 「俺……汚い、から……触んな…」 汚い自分にきれいな銀が触れていることに耐えられなかった 惨めな自分が際立つようで辛かった 「まな…」 「…やだ…来んな…触るな…」 「まな」 「いやだ、いやだ、いやっ~~~~~~~~~ッ」 なにが起きたかわからなかった 押し倒されて顎を掴まれて顔を上にむかされて銀の顔がすぐそばにあった 唇が暖かい 「………まなは汚くない…」 「…………」 「………汚くない…」 銀が上にいて繰り返し何度も言う 目を逸らせない 「……きた、ない……体中、傷だらけだし…男、なのに…男に、突っ込まれて気持ち良くなる、し……」 「…違う」 「……………」 銀の手が俺の顔を撫でる 触られたところからぞくぞくした感覚が広がっていく 体の体温が上がる 銀がもう一度俺にキスをする 深い、濃い、熱いキス 「……ふぁ、あ…っはぁ……」 「…………まなはきれいやで、すごく…」 何度もキスされた

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