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癒し

暗くて、動けなくて、声も出ない、痛い、…… 周りをあいつらが囲んで下品に笑いながら俺を殴ったり蹴ったり犯したり…やりたい放題やってる… 苦しい、寒い、怖い、逃げたい… 「うぅ…ぅう…」 「………な…まな…」 「……ぅう…ア…ううう…」 「まな…起き…まな!!」 「……………!?」 ハッと目を開けたら目の前に銀がいた 息が上がって胸の動悸も早くなっている 「…めっちゃうなされとったけど大丈夫?」 「………あ、あぁ……だい、じょうぶ…」 「汗すごいで、拭いたるわ」 銀が横になったままの俺の顔を拭いてくれる タオルが冷たくて気持ちよかった もう昼の1時を過ぎるところだった 「体どう?起きれそう?」 「……昨日より、は、いい……けど…痛い…」 「今朝飯…っつか昼飯やけど持って来たるわ」 「……いい…いらない…」 「ダメ、元気にならんで」 「…………」 そう言って銀は部屋を出て行った ………初めて銀の家に来た時もこうやって起き上がれなくて銀に介抱されて天井を見てた あの時と変わらず俺はかっこ悪い… 「………っつ、ぅ…」 起き上がろうとしても体が痛んで無理だった 情けなかった… そんなことを思ってていたら銀が戻ってきた お盆におかゆを乗せている 銀に助けられてベットに上に起きる 体中がぎしぎしと鳴って痛かった 「ほれ、あーん」 「………」 釈然としないが体も動かないし仕方がない あ、と口を開ける 「………あっつ!!」 「あれ、熱かった?」 口に運ばれてきたおかゆが思いのほか熱くて涙が出た 口がひりひりする 「ごめんごめん、ふーふーしたるわ、ほれもう一回あーん」 より釈然としない…… けどおかゆはうまかった昨日の昼からほとんど何も食べてないから余計うまく感じた 口の切れてるところに沁みる、顎も痛い ゆっくり噛んで飲みこむ 「顎痛い?」 知らぬ間に痛そうにしてたのか銀が俺に聞く 頷く 「…………」 「………?」 銀が自分の口におかゆを入れてもぐもぐ咀嚼しだした 腹減ってたのか…? 「まな…口開けて」 「………!?」 あ、と再度口を開けると銀がキスしてきた 口移しでおかゆが入ってくる 「……!?!?」 「これなら冷まさなくてええし、まな噛まなくてええし、横になっててもええから楽やわ」 「……え、や、ちょ…銀、むり…まずいって~~~~~~~ッ!!」 その後も口移しで全部食わせられた 「ふぁ、はぁ…」 食べ終わった時にはくたくたになってた 酸欠状態だ… 「………垂れてる」 また銀が顔を寄せて口の端から垂れるおかゆの汁を舐めとっていった 「おいしかった?」 「……………普通…」 「そう」 恥ずかしくって銀から顔を背けて横になった

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