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ちょっと来て
「……学、ちょっと来て」
「……………え…」
翔さんとデートしてからしばらく経ったころ、学校に行ったら銀が俺の席に座ってて荷物を置くなりそう言われた
何か月かぶりに銀と話した、銀に名前を呼ばれるだけで体の温度が上がった
まわりに相変わらず女子がいて「あ~ん頬付クンいっちゃやぁ~」とか言ってる
「早く」
「………え、でも…」
「なに?」
「……………」
そのまま銀に腕を掴まれて連れていかれた
何人か女子がついて来ようとしてたけど銀が一掃してた
………なんだよ…
捕まれている腕が熱い
そのまま階段裏に連れてかれる
銀は俺の腕をつかんだまま離さない
「………………」
「…………なん、だよ…」
「………………」
「よ、用があって呼んだんだろ…」
「………………」
「……なんか、言えよ…」
銀はじーっと俺の顔を覗き込んだまま動かない
顔が熱くて銀の目を見れない
「………なんか…言えってば…」
「………」
「……っわ!!」
銀が何も言わなくて困ってたら後ろにあったマットに手を押さえられたまま押し倒された
焦る
「…っわ、おい!!なにすんだ…んん!?」
銀は何も言わないまま唇を押し付けてきた
突然のことすぎて頭が追いつかないうちに唇を割って舌が入ってくる
口内をかき回される
……やば…どうしよ…気持ちい…
「…ッん…ンんん!!!…っは…!!…やめっ~~~~~~」
なんでこんなことするんだよ!!
口を閉じようにも顎を固められて閉じることができない
上あごを擦られ下半身にじくじくと熱が溜まっていく
……うぁ…やばい…っも、出そ…
銀に舌を吸われ内壁を舐り取られ唇を食まれながら俺は何か月かぶりに射精した
どぴゅっと音が聞こえそうなほど大きく射精して腰が軽くなってじわぁっと股間のところに生あたたかい感触が広がる
濃い…濃くて重い…
……なん…で…………あんなに自分でやっても、翔さんにされてもイけなかったのに…キスだけで……
久々の射精の強烈過ぎる快感に腰ががぐがぐ揺れ背中が反り返る、それから体中からへなへなと力が抜け落ちていく
……………なんで…なんでこんなことするんだよ…銀……
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