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相思相愛
「………へ…?」
言うことを言ってその場を立ち去ろうとした
なのに気付いたらぐらっと体が傾いでそのままバスッと音を立ててベットに倒れ込んだ
イマイチ状況を理解できない
「それ…起きてる時に言って欲しいんやけど…」
「………へ…?」
声の聞こえた方に顔を向ける
「……まな?」
「………あ…銀…おは、よう…?」
まだ状況を理解できない
顔をできるだけ巡らせて視界から情報を得ようとする
俺は銀の体に自分の体を密着させて銀のはだけた胸元のシャツを掴んでいた
銀の顔が真上にあっていつにもましてニヤニヤ笑っている
「さっきの…もう一回言って?」
「………………」
「まな?」
頭がどんどん冷えて行く…
それとは逆に顔が熱くなっていく
「……い、いつから聞いてたんだよ!!!!!」
「…んー、まながオレの髪触ってたあたりから?」
「………ぜ…全部じゃん!!!!!!」
「………いてっ…いてて…まな、痛い痛い」
銀の胸と寄せてくる顔を押して離れようとするけど腰と背中に手を回されて離れられない
………恥ずかしい…
腕を押さえられて正面に顔を持ってこられる
「………は…離せよ…」
「ダメ…まな逃げるやろ?」
足に足を絡ませられて動けなくされてわざわざ顔を顔を近づけてニヤニヤ顔を見せつけてくる
「っや…もう授業始まるっ!!」
「オレ別に出る気ないし?」
「俺は出たいの!!」
「じゃ、はよ言わな」
「!!」
「ほら…さっき言っとったのもう一回オレの顔見て言って?」
グイッと銀がより顔を近づけてくるもう鼻なんかくっつきそうだ
「ほら…授業、遅れるで?」
「…………………………き……」
「なんて?」
もう顔に銀の吐息もかかる距離で顔も熱くて銀と目も合わせられない
「………………好き…」
「うん?」
「言ったんだから離せよ!!教室戻るぞ!!」
「ダメ、他にも言っとったやろ?オレに何して欲しいんやっけ?」
「!!」
「ぜーんぶ言うまで帰さん」
「!!」
そうやって俺は銀に真っ赤な顔を見られながらさっき言ったことを全部言い直させられキスまでやり直させられた
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