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スーパーデート

ある日… 「………遊び行きたいんやろ?」 「…………へ……」 銀が旅館の宿泊券を俺の目の前に突き出してそんなことを言い出した なぜそんなことになったかというと話は1時間前にさかのぼる 俺はまた銀の家に来ていた いつもみたいに家に来てソファに座って適当な事を話す 「ふふ~、まーな?」 「うっわ!!やめろよ!!だからなんでいきなりそうなるんだよ!!」 ついさっきまで全然別の話をしてたのに銀がいきなり俺の耳にチュッと音を立ててキスしだした 「だってムラムラしてきたんやもん」 「やめろ!!2日前にヤったばっかだろ!!」 腕に力を込めて押し返すけど離れてくれない 「ふーっ…」 「ひぇあ!!耳に息吹きかけんな!!」 銀がどんどん悪乗りしてくる 「フフッ、まーな、好き…だからヤろ?」 「最近そればっかじゃん!!」 銀の手がシャツの上を滑って行く くっそ…好きって言えば何でも通ると思いやがって… 「じゃ、まな何がしたいん?」 「………え…」 ………なにがしたい? そう言われると困る 特にしたいことがない…って言うか一つある…けど…… 「……………」 「……ないん?」 「……………」 「……あるんや?」 自分でもわかりやすいなと思う 顔がぐんぐん熱くなる 「ないっ!!」 「ないん?じゃあヤってええな?」 「…え…」 銀がニヤッと笑って俺のベルトに手をかける 手早く外されて銀はもうズボンのチャックに手をかけている 「っや!!言う!!言うから!!」 「あるやん」 銀がにやにやして顔を近づけてくる くっそ… 「ほら…言いや…」 「…………」 「今言わんかったらこのままヤるで」 「………遊びに行きたい…」 「………なんやって?」 銀が余計顔を近づけてくる もう!!! 「………まだいっしょに遊びに行ったりしたことないなって思っただけだよ!!」 やけくそになって大きい声を出す 銀の口角が上がる やっぱり背中がぞわぞわする 「じゃ、いこや」 「…へ?」 「いいから」 そのまま外に連れ出されてちょっとドキドキした… のに… 「………銀?」 「何?」 「ここスーパーだけど?」 「せやで?」 銀につれてこられたのは銀の家から徒歩10分のところにあるスーパーだった 銀がカゴの中に野菜やら肉やらを放り込んで行く 「今日肉じゃがでええ?」 「……………」 「ええな」 そのままフツーに買い物に付き合わされて会計を済ませて店を出た 「はい、これ持って待っとって」 「……え…」 しかも銀は俺にビニール袋を渡してどっか行きやがった ………あんのやろ… 腹が立ったから銀を待たずにそのまま歩き出す くっそ…置いてってやる… でも野菜や肉の入った重めのビニール袋を2つ持って歩いてるもんだから結局銀に途中で追いつかれた 「待っとってって言ったやん」 「……聞いてない」 「まな、怒らんでや~」 袋を一つ銀が持って行って開いてる方の手で俺の頭を撫でる ……知らん 「はい」 「……?」 銀が何かポッケから出して目の前に突き付けてきた 綺麗な封筒が二枚並んでる 「?」 とりあえず一つ手に取って開ける そしたらそこには温泉旅館の宿泊券が2枚入ってた 「………遊び行きたいんやろ?」 銀はニヤニヤしてこっちを見てた

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