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銀の誕生日 料理
「さーて、じゃあ何しようか?」
「……………」
くっそ…楽しんでやがる…
裸にこんなふりふりなエプロンなんて自分に負い目が無かったら絶対しない…
胸のところと下に短いスカートのような布がついているだけで後ろなんて丸見えだった
股間がすーすーする、恥ずかしい…
しかもさっきから半勃ちのそれの先にエプロンが擦れて気持ちいい…
エプロンをそれが押し上げて裾から出てきそうになるのを引っ張って必死に抑えた
銀は舐めまわすように俺の事を見ている…くそう…
「せやな~お昼やし、まななんか作って?」
「え…いつも銀が作ってるじゃ…」
「今日ぐらい休んでええやろ?まながやって?」
そう言ってキッチンに立たされた
しかたなく冷蔵庫を物色する
でも銀の家にはほとんど何もなかった
卵、少量の野菜と、冷凍ごはん、お茶、ゼリー飲料…
男子高校生らしくなかった…まぁ銀は元から男子高校生らしくないけど…
上の段には、練乳、生クリーム、はちみつ……
なんでこんな甘ったるいもんばっか入ってんだよ…つか練乳や生クリーム使う果物も、はちみつ使うようなパンもないし…
とりあえずあるもので何が作れるか考えた結果炒飯を作ることにした
銀の家に来たときは大概ごちそうになって帰る、いつも銀が作ってくれるが銀の作るものはなんでもおいしかった
だからあまり自信はなかった
ちなみに銀の家で初めて食べたのも炒飯だった
ボーっとそんなことを考えながら適当に野菜を切っていると銀がよって来た
「………なんだよ…」
「別に?ええやん見てても」
「やりにくいんだけど…」
「気にせんといて」
そう言われても気になるもんは気になる
銀はずっと俺の周りをうろうろしていた
「うろうろすんなよ…気が散る」
「じゃあこうしとるわ」
「!?」
そう言うなり銀が俺の腰に腕をまわし肩に顎を乗せてきた、エプロンの下に手を入れていて俺の腹を撫でまわし耳にわざと息をかけるように話す
「……やめ、ろ…」
「嫌、早く続き切り?」
その後も銀が妨害を続ける中何とか食材を切り終えた
後半ちょっと雑な気もするけど…
銀はまだ俺の背中に張り付いている
「銀、火使うから…離れて…」
「ん?あぁ、ええわ、焼くのはオレやるわ、まなそれじゃやけどするやろ?」
「別に…良いけど…」
「座って待っとき」
「………っひぅ!?…銀!!」
突然銀に尻をわしづかみにされた
ちょっとやさしいなとか思ってたのに!!
そのまま俺は銀に笑われてキッチンから出された
くっそ…腹立つ…
そうやっておいしそうな音が響くキッチンを睨みつけて炒飯が出来上がるのを待った
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