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不安な体育祭

「……もう最悪…」 「…?…どうしたの学?」 「………なんでもない…」 「………?」 「……やっぱ、あの…頬付先輩ですか…」 「………」 「……?」 次の日案の定腰が痛くなった サッカーなんて到底できる状態じゃなくて先輩に言って練習は休ませてもらった …………練習…出たかったんだけど… 今もバスケのコートの中を颯爽と走り抜けてゴールを決める銀を睨みつける まぁ銀がこっちに気付くはずもないんだけど… 腰だけじゃなく今朝起きた時何もしてないのに乳首が勃ち上がってて服に擦れて痛かった なんて言うか勃ってるって言うより腫れて熱を持ってた また銀が朝から弄ろうとするのと戦って何とか絆創膏を貼って学校に来た それも一枚じゃ足りなくて二枚使っている 人前じゃ着替えられないし銀からは笑われるしでさんざんだった… 今日は健斗も特に練習が無いみたいでバスケの練習を見に来てた …………健斗が来たいっていったんだ… 隣で健斗が猛と嬉しそうに話してる ………やっぱり目立つな… 健斗と猛は今や校内でも一番有名なカップルになってる 皆から好奇の目で見られて当然といえば当然だった まぁとうの二人はそれを気にせずイチャついてるけど なんでそんな平然と膝の上に座ってんだよ 収まりはよさそうだけどさ 健斗はあぐらをかいた猛の膝に座って猛は健斗の頭に顎を乗せていた すっぽりって言葉がぴったりなかんじだった そんな事を言ってる間に俺のクラスの試合が終わったみたいで銀がこっちに走ってきた ちなみに試合結果は俺のクラスが大量得点差で勝ってた 「は~疲れた~」 「!?やめろ!!くっつくなお前熱い!!」 「んーまなひんやりしてて気持ちええんやもん」 「くそ、やめろ!!離せ!!汗臭い!!ヒッ!?」 「あ、びくってなった」 「いいかげんにしろ!!」 上に覆いかぶさるようにのしかかってた銀を押しのけて乳首を庇う こいつは… こいつは今朝から何かにつけて乳首を狙ってくる そのたびに忘れてた刺激を思い出してしばらく気になってしまう事を知ってるんだ ほんと腹立つ 「まな~痛いんやけど」 「お、お前がそういうことするからだろ!!!」 まな~と追いかけてくる銀から逃げてたらくすくす笑われる声が聞こえた 周りを見るといろんな人が俺たちのやりとりみて笑ってた 恥ずかしくなる そんなことしてるうちに銀が後ろからのしかかってきた 「ま~な」 「うわっ!!やめろ!!あっち行け!!」 「え~、いや」 「!?」 「あ~まなの匂い…」 「首に鼻押し付けんな!!」 「じゃ、髪…」 「それもやめろ!!」 体育祭ホントに大丈夫だろうか…

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