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怒ってるのに…
「ん…ん?」
あれ…俺なんで…
意識がゆっくり浮上して目を開けると暗闇の中で横になってた
あ…夜か…
そのまま再度目をつむって寝ようとする
あれ?俺…
おかしいことに気付いて再度目を開けた
顔がどんどん暑くなる
俺…
トイレで一人でしてたのがばれてその後…
どんどん体の温度が上がっていく
ズキンと腰が痛んだ
ここどこだ?暗くて…
「………まな?」
「!?」
暗い所に目が慣れてきて少し見えるようになった
銀が俺の隣に横になっていた
見知った顔が見れてホッとする
………じゃなくて…
「銀…お前…」
「?」
「なにしてくれてんだよ!!」
「まな、今1時やで…静かにしてーや…」
銀がうるさそうに眼を閉じる
「だっておまえあんな…」
「あんなって?」
「そ、それは…あれだよ…あんな…場所で…その…」
「…………」
しどろもどろになってしまう
もたついていたらいきなり銀にキスされた
ゆっくり唇を押し付けられてちうっと唇を吸われる
「…っな!?」
そのまま銀に抱きすくめられて言葉を失う
耳の先まで真っ赤になった
「まな…寒い…こっち…」
「は、離せよ!!俺…俺怒ってんだぞ!!あんな場所で…誰かにばれたらどうすんだよ!!」
「いやや、寒い…まなやってトイレで一人で乳首捏ねとったやろ~」
「こねっ!?」
「んー…まな…」
「あ、っも…ちょっと!!銀!!寝んな!!話が…」
「んー…明日な、明日…今日もう眠い…」
なんか…はぐらかされた…
でも銀に強く抱かれて体が銀にぴったりと密着してるのが気持ち良かった
怒ってたはずなのにしゅるしゅると小さくなっていっていいかな、なんて思ってしまった
うとうとして銀の背中に腕をまわす
銀が少し笑ったような気がした
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