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まなの笑顔

「ふぁ…ぎ、ん…」 「んーまな気持ち良かった?」 「…………」 「なー?まーな?」 「……しら、ない…」 膝の上にまなを座らせたまま心地良いだるさに浸ってた まなの頭撫でてやる、柔らかいまなのくせっ毛が指に絡んで気持ち良かった 外からはわーわーと生徒の声が聞こえた まなは少し残念そうに窓を見ていた きっとサッカーの事気にしとるんや 「しゃあないって」 「…………」 「まな寝とき」 「………ん…」 まなの頭を胸元に引き寄せるとまなは少しだけ身じろぎしてからすぐ眠ってしまった 相変わらず早い… しばらくまなの柔らかい髪を撫でてまなが眺めていた窓の外に目をやった 校庭で小さい点が動き回っている まなが楽しみにしてたサッカーやった 「………ごめんな…」 「………」 まなの頭にキスを落として言う あの時もう少しまなの事を気に掛けてまなに合わせてやれば良かったと今さらながら後悔した そっとまなにオレのジャージ上だけ羽織らせてをベットに横にして布団を掛けた ベットから降りてカーテンを引く 今サッカーしとるってことはこの後はバスケか 出来ればまなと一緒にいたいけど起こすのはかわいそうやし後で呼びに来てやることにした まなもう出番はないし別にいなくても誰も気づかんやろ………影薄いし… もう一度まなの頬を撫でて首元まで手を這わせる 「…ぅ?…ん…」 「………まな…」 まなはくすぐったそうに首をすくめてふにゃっと笑った まなは多分意識しとるわけでも無いと思うけどあんまり笑わない だからまながこうやって素直に笑うのはなかなかレアやった 「……ん…ぎん…」 「……………」 まなが笑ったままオレの手にぐりぐりと頭を擦りつける ………クる…主に下半身に… ムラッとしたものを押さえまなの唇を軽く吸って保健室を後にした まなが嬉しそうに声を漏らしてちゅっとキスを返してくれた 無意識…っちゅうか寝ぼけてるだけなんやろうけどなぁ… ………あーバスケ負ける気せんなぁ…

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