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12月です

いつのまにか時は12月になった 雪も振る時期になってコートとマフラーが欠かせない 「ね?じゃあ、24日でいい?24日ならやってもいい?」 「う~ん…夜遅くまでやないならええよ?」 「やったぁ!!!!」 寒さに震えながら教室に入ると健斗と銀が何か話してた 健斗が俺が教室に来たことに気付いて寄ってくる 「ね?ね?学24日予定無いよね?」 「………ない、けど……」 ちらっと銀を見ると目が合って少し焦った 12月24日と言えばクリスマスイヴだ 世間的には恋人がいる人たちは恋人と過ごすのがお決まりになっている日だ ………こういうのってどうすんだろう… 女の子とも付き合ったことは無いししかも俺は誕生日が26日だ… 何か期待してるって言うのも変だけどでも実際期待している 断っといたほうがよかったのかな…? 「あのね、銀と猛と俺と学でねクリスマスパーティーしようと思うの」 「クリスマスパーティー?」 思わず声が裏返った クリスマスパーティー… 健斗はずっとパーティーとかそう言うにぎやかな事が好きだった でも中学に上がったあたりから健斗と俺はつるむグループなんかが違ったこともあって共通の友人って言うのが少なかった 健斗は目をキラキラさせて猛にも言ってくる!!と言って教室から出て行った そっかさっきの日程決めてたのか… 24日ならいいってことは25日とか銀何か用事あるのかな… ……そっか… ちょっとだけがっかりする 今度は健斗と入れ替わりに銀が寄って来た 「まな勘違いしとるやろ?」 「?」 「24日以外ダメって言ったの、まなと二人で過ごすためなんやけど?」 「!?」 「24日の夜から26日のまなの誕生日まで、ずーっと一緒」 「………」 カァッと顔が熱くなった 嬉しい…どうしよう… 銀が口を耳元に寄せる 「エッチい事、いーっぱいしよな?」 「…ッ!?」 顔を上げて銀を睨みつける くっそ…やっぱりそれかよ… 銀はニコニコ笑ってる …腹立つ… そうは思ったけどやっぱり嬉しかった くしゃくしゃと銀に頭を撫でられる ………24日…何か買った方がいいかな…あと、その…いちおう…そういう準備も…… 久々にクリスマスと誕生日が楽しみだった

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