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買い物〜攻め陣〜

「なぁ猛、白がええと思う?黒がええと思う?」 「……しりません…」 「も~そんな怒らんでや~」 「こんなとこ一人で来てくださいよ!!!」 「え~一人とか寂しいやん…あ、あれも買おー」 「………」 頬付先輩は薄暗い店内を物色してやたらと面積の少ない下着やなんだか変態ちっくなコスプレ道具みたいのを物色している もうオレはどうしたらいいかわからなくて店の隅で小さくなってるしかなかった そもそもなんでデパートにこんなとこ…… その店はデパートの中でも隅っこの手相占いだとかマッサージの店だとかの一角にあった 看板は無いし良くわからず頬付先輩について入ったけど入ってから後悔した… そこはアダルトグッズって言うのが売ってるような店だった… 「なんで怒るん?」 「当たり前でしょう!!高校生ですよ!!オレら!!!」 「学校の敷地内のしかも野外であんなフィーバーしとるやつに言われたないんやけど…」 「あっ、あれは!!たまたまです!!!」 カァッと顔が熱くなった なんでこの人はこう!!!!! ひらひらと手に持ってた何枚かの下着を顔の前に見せられて余計熱い… 「ほら、コレ、買ったるから機嫌直してー猛君」 「…………」 「似合いそうやろ?健斗に」 「…………」 そう言って頬付先輩がオレに手渡したのはウサギのコスプレセットだった ふわふわの白い耳とそれと一緒のブーツと手袋、布の面積が少ないショートパンツみたいなズボンにふわふわのさらしみたいなのまでついてる 「コレな、このパンツの下のとこチャックになってて開くんやで?」 「…………」 「にんじんの形のバイブまでついとるんやで?」 「…………」 「健斗のにんじん嫌いも治るかもよ?」 これを着てベットにころんっと横になる紺庄先輩を想像してしまう ………… 考えるだけで顔と下半身が熱くなった 「あれやで?健斗が「やぁん…もっとぉ…もっとにんじんたべるぅ…」とか言うんやで…?」 「…………」 「「ちょーらいっ!!にんじん!!もっと…もっとぉ…」って…」 「…………」 脳内でうさぎのかっこうの紺庄先輩で再生される うさぎのかっこうの先輩がベットの上でこっち見上げてころんと足を開いて横になってて股のところのチャックが開いてふわふわなズボンからぴょこんと飛び出る先輩の果物みたいなものとぶるぶる震えるにんじんのヘタの部分が覗いていて先輩が涙目でオレを見上げて膝を抱え「もっともっと」って腰を揺らす… …………勃つ……我慢できる気がしない…… 顔がどんどん暑くなった 「…あ……鼻血出とる…」 「え!?………出てないじゃないですか!!!!」 「別にオレ猛からなんて言っとらんもん」 「ッ~~~~~~!?」 …ほんと…この人は……… でもこの人に口で勝てないって言うのは十分わかってた だからほっとく、無視だ…… 「で?これいるん?」 「…………いりません…」 「今ちょっと迷ったやろ?」 「迷ってません…」 「嘘やん」 「迷ってません!!」 ふぅっとため息が漏れた ほんとになんで学さんがこの人と付き合ってるのかわからない… でも頬付先輩は買い物してる途中にふっといつもの嫌味な感じが消えてふんわり微笑むことがあった きっと学さんの事考えてるんだろうなと思った そんなちょっといつもは見れない頬付先輩と学さんに免じて今日はおとなしく一緒に回ることにした

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