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やる気
「たけるぅ~むりだよぉ~50点以上とかとれないよぉ~」
「………先輩さっきからそればっかりじゃないですか…ほら、問題集進めてください」
「うぇ~ん、た~け~るぅ~…」
健斗はえぐえぐと泣きながら問題集と向かい合っていた
さっきからもう何度もむりむり言ってた
……………俺も人の事言えないんだけど……
「なぁまな~暇や~」
「………勉強しろよ……」
「え~……休憩?」
「勉強しろ!!!」
銀が床に寝そべったままそう言った
くそ…余裕そうにしやがって……
銀はクッションに頭を乗せたまま教科書を開いてうえっとか言ってた
「まな~暇や……」
「あっ、おいちょっと!!」
「……あー……まなの膝柔いわぁ…」
「もう!!膝に頭乗せるな!!」
「あ~寝れそ……」
「お、起きろ!!!」
銀は俺の膝に顔を押し付けてた
はぁ…っと銀が吐いた息がズボン越しに太ももに当たってぷるっと震えた
「勉強しろってば!!」
「え~…やってなぁ…別にしなくても点取れるしやる気でんわぁ…」
「……………」
そう言われてしまうと何も言えない…
ホントの事だし……
すると
銀が突然すっと膝から顔を上げた
こっちを見てくすっと笑う…
「せや、じゃあさぁ、まな…もしオレがテストで…う~ん…そうやな……一位取ったら……」
「………」
「まな一つオレのお願い聞いてや?」
ふふっと唇を舐める姿が妖艶でまた背骨がゾクゾクした
「約束な?」
「……へ?…あ!!」
「はいゆーびきーりげんまん、な?」
「…………」
ボーっとしてるうちに銀に小指を絡められてよくわからない約束をしてしまった
銀がキザっぽく絡めた小指にキスしてきた
「ちなみに嘘ついたら一日えっろい下着だけでオレの前で生活してもらいます」
「!?」
「ふふっ…約束、絶対やで?」
銀がまた楽しそうに今度は俺の鼻の頭にキスしてきた
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