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健斗くんにご褒美

「ふふっ…約束、絶対やで?」 そう言って机の向こう側で学さんの鼻の頭にキスする頬付先輩が見えた いっつもオレと紺庄先輩の事バカップルって言うけど自分たちだって相当なバカップルだよな…… でもそこで良いコトを思いついた 紺庄先輩にもご褒美を上げよう!! 「紺庄先輩…?」 「…?」 「紺庄先輩がもし全教科50点以上だったら…」 「………」 「唐揚げとハンバーグ作ります」 「!!本当!?」 「エビフライも付けます」 「……グラタンは…?」 「…………わかりましたよ…それも作ります」 「やったー!!!」 先輩はわーい!!と万歳してニコニコしながら問題集を解きにかかった とりあえず元気にはなってくれたみたい…良かった…… 先輩は黙々と問題を解いててたまにくふふっと笑っててかわいらしかった そんなに楽しみにされるとこっちも嬉しくなる ………バイト増やすかぁ… そう思って伸びをしたら先輩が問題集から顔上げてこっちを見ていた 「……どうしたんスか?わからないとこだったら頬付先輩に…」 「あ、ううん、あのね猛もいい点とったらおれ何かお願い聞くね!!!」 「!?…………いい点ってなん点ッスか…」 「そんなん一位に決まっとるやろ~あ、猛いつも一位やし…う~ん、全部の平均95点以上な」 「!?なんで頬付先輩が決めるんですか!!」 「だって80点とかいっつもとっとるやん」 「……………」 「取ったら健斗アノバニーのコスプレしてくれるって?」 「!?そ、そんなこと言ってな……」 「?うさぎ?いいよ?」 「!?」 クリスマスの時に頬付先輩に連れて行かれた店にあったバニーのコスプレを思い出す ぽわんっと頭の中に顔を赤らめて白いふわふわのズボンから恥部を覗かせてよがる先輩が浮かんだ カァーッと顔が熱くなる 「……ムッツリ…」 「うるさいです…」 ニヤニヤしてこっちを見る頬付先輩に腹が立ったけど…その……実際見たくないことは無かった… この人…きっとわかってるんだろうな… あ、そう思うとちょっとイラつく…… そうやって頬付先輩に睨み返していたら知らぬ間に紺庄先輩が耳に口を寄せてきた 「猛もテスト、頑張ってね?」 「ッ!!ッ~~~~~がんばり、ます……」 あー……もう全教科100点取れる気がしてきた…

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