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2月13日
2月13日
クラス中の男子も女子もソワソワしてた
「ねーどうするのー?買う?作る?」
「そりゃもちろん作るでしょ!!」
「えーあたし自信ないよぉー」
「私練習したもん!!」
「でも頬付くん彼女いるって…」
「それとこれとは別!!当たって砕けろ!!まぁアタシはノア君にあげるけどー」
「えぇーっ!!ノア君ってゲイじゃ…」
「そんなの女の子に言い寄られたらコロッと変わるって♥」
右斜め前の方で女子が話してる…
「なぁ、どう思う?」
「そりゃこのクラスじゃ無理だろ…頬付と志波と紺庄がいるんだぞ?」
「だよなぁ…去年はワンチャンあったんだけどなぁ…」
「お前去年母ちゃんからしかもらえてなかっただろ!!」
「そう言うお前なんて妹にキモがられてもらえてなかっただろ!!」
「ケンカすんなよ!!余計虚しくなるだろ!!」
右の後ろの方で男子が話している…
だよなぁ…銀はたくさんもらうよなぁ…
はぁっ…とため息が漏れた
しかも俺の左隣では…
「ねぇねぇ銀クン♥トリュフと生チョコどっちが好き?」
「ん~…あんまり甘いモノ好きじゃないんよなぁ…」
「えー、あ、じゃあパウンドケーキとかは?コーヒー味とか私作れるよ♥」
「んー…」
銀がガヤガヤと女子に囲まれて質問されてた…
べ、つに…銀がチョコレートとか貰ったって俺には関係ない、けど…
俺はちょっと拗ね気味だった…
気にしてないと言いつつやっぱり内心不安だし憂鬱だった
前では健斗が先輩方に囲まれてる
「健斗くん今年は何がいい?」
「からあげ!!」
「ははは、健斗くん明日はお菓子の日だよ~」
「え~じゃあねぇ…わたあめ!!」
「え~無理だよ~健斗くん」
ほほえましそうな会話が繰り広げられてる
健斗は明日がバレンタインと知ってか知らずかニコニコしてこたえてる
健斗もやっぱり明日は何かするんだろうか…
猛も健斗もたくさんもらうんだろうなー……
去年の健斗が抱えてたチョコレートの量を思い出して余計気が重くなった
銀はその何倍になることやら……
その時ツンツンと後ろから背中がつつかれた
もうヤダ…
「ねえ学?学は明日何が欲しい?」
「………いらない…」
「う~ん、GODIVAとか…あ、手作りでもいいよ?学のためだったらカカオから栽培して…」
「…アホか…」
もう背中に女子の鋭い視線をギンギンに感じる…
怖くて振り向けない…
お前は確実に上げる側ではなくもらう側だ…
またため息が漏れる…
3つに女子の集団に囲まれてて息苦しい…
明日…どうしよう……
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