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兄弟哀
ドサッと兄貴に後ろから抱き込まれたような体勢で尻もちをついた
「………兄貴…?」
「ダーメ、別にオレ的には銀と彼女ちゃんがそれまでの人間だろうがそうじゃなかろうが関係ないんだ~」
「………」
「それよりももっと良いコト思いついちゃったし♥」
そう言うと兄貴の手がススッ…っといやらしい動きでオレの胸を撫でながらシャツのボタンをぷちぷちと外し始めた
「なにするん!?」
「いてて…」
ハッとして兄貴の手を払いのけて兄貴から離れた
兄貴はオレに払われた手をひらひらと振りながらなんでもなさそうに笑ってた
「銀~お兄ちゃんと仲良くしようよ~」
「仲良く…って…」
「オレね~思ったんだ~」
兄貴がいつもみたいなヘラヘラした顔じゃなくなった
ヘラヘラ笑ってたけど真っ黒な笑顔やった
「弟の彼女…まぁ静香ちゃんなんだけど…とヤるのって背徳感あるし、なんか静香ちゃんってオレのセフレとかとは毛色が違うから新鮮味もあってイイかな~と思ってヤってみたんだよね~…静香ちゃん、ちょっと可愛かったし…」
「………」
兄貴がグッと長い脚で一歩踏み込んでオレのすぐ目の前まで来た下がろうとしたけど後ろにタンスがあってさがれない
兄貴が無駄に色っぽい表情で動きでオレの体にぴとっとくっついて体中舐めるように撫でまわしている
気持ち悪さと吐き気とが一緒に来て怖いと思った
「でもさぁ…」
「!?」
どうすることもできずに固まってたオレに兄貴がキスした
ちゅく…っと音が鳴って舌まで入れてくる
驚いて気持ち悪くて口を閉じたり兄貴から離れようとしたけど兄貴の方が力が強くて身動きが取れなかった
兄貴…勃ってる…!!
ちゅ…と音がして唇が離れた
つーっと兄貴とオレの唾が混ざったものが糸を引く
そんな兄貴の顔は恍惚としていてはぁはぁと息も荒く欲情しきってた
兄貴がぷちぷちとオレのシャツのまだ残っているボタンを外し始めたけど怖くてその場から逃げることも抵抗することもできなかった
「銀とヤるのが一番いいってわかったんだよね…」
「………」
そうニッコリする兄貴の顔は本当に怖かった
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