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兄弟げんか終結

「どしたん!?なんかされたん?」 「うっ…うぅ…うぅぅ~…」 まなはうーっとうめくような声を出しながらぽろぽろと涙をこぼしてオレの体に腕をまわしてぎゅぅっとしがみついてきた オレの胸に顔を押し付けながらも顔を横に振っとる 「こ、わ…かったぁ…」 「………ゴメンなぁ…」 「ち、がう…」 「…?」 まなはまたフルフルと緩く首を振った 「銀がぁ…静香さんの、方がいいって言ったらどぉしよぉ、ってぇ…」 「………」 「良かったぁ…」 まなはそう言ってまたオレの胸に顔を埋めた まなが子供みたいに素直に泣くから本当に心配してくれたんやとわかって嬉しかった 「銀、思ったより早かったね…あのハーフの彼から聞いたのかな?……」 「兄貴…」 まなに気を取られてたら奥から兄貴が出てきた サッと身構えてまなをオレの後ろに回した 「そんなに身構えないでよ、もうオレ弟いじめするの飽きちゃった」 「……は…?」 兄貴はやれやれと首を振りながらオレの隣まで来て耳元に口を寄せてきた なんだかいつもより優しい表情をしてる気がした 「……ごめんね…銀…」 「………」 そして兄貴はオレの後ろにいたまなに今までいたことがないくらい自然な笑みを向けた 兄貴が「ごめん」やって…? 予想外のことが起こりすぎて反応が遅れてオレはアホみたいな顔で固まってしまった 「うーん…でもそうだな…やっぱり腹立つし、ちょっと意地悪しちゃお…」 「!?」 「!?」 そう言うと兄貴はスッとオレの頬を手で撫でてキスしてきた 追加で混乱して動けないでいて気づいた時には舌まで絡められていた 「やっ、やめろ…!!」 「ぎ、ぎんがっ…か、かなさんと…かなさんと…」 「エヘッ☆」 「エヘッやない!!」 兄貴を突き飛ばそうとすると兄貴はそれをひらっと躱して手を振った まなは目を白黒させている ビックリして涙も止ったらしい 「じゃーね?銀、最後に銀とふっかーいキスもできたしオレはもう行こうかな」 「さっさと行け!!」 「はいはーい」 そう言って兄貴はポッケに手を突っ込んでてけてけとだらしなく走って思い出したようにドアのところで止った 「銀、学くん…大事にしなよ…」 「………当たり前やろ…」 「ふふっ…じゃーねー、学くんありがとね~」 「え、あ、はい…?どういたしま、して?」 まなもまだ混乱してるみたいやった 兄貴はそれだけ言うと満足したようにスキップで去っていった 後には呆然としたオレとまなだけが残された

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